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ルーヴル・アブダビ

2007年3月6日の政府間の合意により、フランスとアラブ首長国連邦は、ユニバーサルな美術館、ルーヴル・アブダビの創設を決めました。この美術館のオープンは、2014年に予定されています。
前例のないこの行為は、二国間の文化的コラボレーションの新しい形の基礎を築きます。

この合意により、アラブ首長国連邦は、国際レベルの美術館機構を持つことができ、それにより、アブダビは偉大な文化国家のひとつとなり、世界で最も大きな美術館のひとつをもつことになります。さらに広い視野で見ると、この契約により、アラブ首長国連邦は、西洋と中東、アジアの文明と文化の対話の中心地としての地位を確立します。
また、フランスと特別な関係を築き、経験と数世紀にわたる文化遺産を享受することになります。

この合意により、フランスは、美術館学におけるその卓越した専門力とノウハウを、他に例のない美術館機構のコンセプト作りで活かします。フランスの公立コレクションの横断的なビジョンを提供し、新しいパブリックのために、コレクションに新たな価値を与えることができます。そして、財政的に重要な対価を受け、ルーヴル・アブダビのパートナーであるフランスの美術館で、多くのプロジェクトが展開されていきます。

ルーヴル美術館とアブダビ首長国の間で交わされた特別な合意により、ルーヴル・アブダビは、「ルーヴル」の名を30年間使用できます。美術館学における専門力とノウハウの象徴であるルーヴルの名を持つユニークな美術館の誕生は、ルーヴルにとっても大きな出来事であります。プロジェクトのコンセプトと実現は、「ルーヴル・アブダビ」プロジェクトのために特別に作られた、ルーヴルとフランスの大きな美術館の支局であるAgence France-Muséums(フランス美術館局)との連携で行われます。
ルーヴル・アブダビは、アブダビにおけるルーヴルのコピーではなく、その名により、フランスの美術館に付随する価値を伝える新しい美術館となります。

アラブ世界で初のユニバーサルな美術館となるルーヴル・アブダビは、革新的で野心的なプロジェクトです。
啓蒙のヨーロッパで生まれた文化の形を、アラブの国に伝えるこのプロジェクトは、そのアイデンティティーの最も深いところに、発見と出会い、教育の概念を持っています。
その名称が示すように、美と知識が永遠に住まう世界で最も大きな美術館と、現代の世界の中心で、類まれなるダイナミズムを見せる新しいアラブが連携します。
これは、ルーヴルをもうひとつ作ることではありません。ルーヴルの学術分野を文字通りに真似ることでもありません。教養ある視線で作品を鑑賞することを見学者に促すルーヴルという名をもつ美術館なのです。
このプロジェクトにおいて、1793年に、ルーヴルが国立博物館としてオープンした時に持っていた、分かち合うという発想、ユニバーサルな知識という発想が思い返されました。基本的に、美術館というものは、世界を映す鏡であり、ボワシー・ダングラが書いているように、「世界中がその至宝、独自性、その生産、その歴史を、急いで預けに来る」場所です。
政府間の合意により、フランス美術館局の株主機関であるフランスの国立美術館(ルーヴル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥー・センター、ヴェルサイユ宮殿、ギメ美術館、ケ・ブランラリー美術館、フランス国立図書館、ロダン美術館)の様々なコレクションから作品が貸し出されます。
美術館の歴史において初めて、機関という垣根を超えて、これらの美術館が集結し、継続した形で、作品の紹介を行います。ルーヴル・アブダビの学術的・文化的な選択や、いろいろな文明の美術表現の多様性を見せることにより、新しいアプローチの展開を可能にし、フランス美術館の文化遺産に、新しい視線をもたらすことを可能にします。

アブダビの今とこれからの発展についての多文化的な現実が、コレクションのポリフォニーに呼応します。この特徴は、数千年におよび、アラビアが担ってきた東と西、北と南をつなぐ役割の延長ともいえます。
香の道、ヨーロッパとインド洋をつなぎ、アジアとアフリカへの道を開くペルシャ湾の記憶の中に、文明の交差点という概念があり、これは、美術館展示室の中で特に大切にされる考えです。
ルーヴル・アブダビがもたらす、恒久的で独特な、東洋と西洋の出会いが、この新しい文化機関を国際的な美術館として存在たらしめるのです。
この地が、教育と文化の新しいリファレンスとなるよう、グッゲンハイム・アブダビ、大英博物館のアドバイスにより着想されたシェイク・ザーイド国立博物館など、複数の美術館が、そして、パリ第4大学との提携によるパリ・ソルボンヌ大学アブダビ、ニューヨーク大学アブダビ校が作られました。

ルーヴル・アブダビ、新しい世界規模の美術館

2007年3月6日の政府間合意は、ユニバーサルな使命をもつルーヴル・アブダビの創設を決定しました。アラブ首長国連邦は、こうして、ルーヴル・アブダビをアラブ世界で最初のユニバーサルな美術館にする重要な一歩を踏み出したのです。ルーヴル・アブダビのユニバーサルな性質を認識することは、美術館というものの恒常的で自然な広がりを認識することになります。
美術館の創設を取りまとめた政府間合意は、これまでにない広がりをもつ、国際協力のあり方を検討しています。
ルーヴル・アブダビは、30年間、ルーヴルという名称を使いながら、恒久的なひとつの美術館を築き上げるという壮大な計画です。ルーヴル・アブダビというコンセプトは、年々、そのパブリックの国際色が豊かになり、世界中で、卓越した文化のリファレンスとして捉えられている、ルーヴルとフランスの美術館との関係に深く関わり、1793年の中央博物館の創設以来の、ルーヴルとフランスの美術館のリニューアルの象徴でもあるのです。

ルーヴルとフランスの美術館が見たルーヴル・アブダビ

ルーヴル・アブダビのユニバーサリズムの最も明確な観念は、フランスの美術館の歴史、特に、ルーヴルの歴史に起因します。
フランス革命と啓蒙の時代の百科全書的な発想から、ルーヴル宮殿は、1973年に国立博物館となりました。
ルーヴルが中央博物館としてオープンする前夜、内務大臣ロランは、画家ダヴィッドに宛てた書簡の中で、こう述べています。「この博物館は、国家が所有している素描、絵画、彫刻、その他の美術作品における非常な豊かさを発展させるものでなくてはいけない。そして、外国人を魅了し彼らの注意を引く、美術趣味を養い、愛好家を作り、芸術家たちの学び舎となる。すべての人に開かれたものでなくてはいけない。」

美術という財産を分かち合うこと、教育的な使命、文化の波及。今日ルーヴル・アブダビの創設にまつわるのは、こうしたユニバーサルな美術館の歴史的な基盤です。ルーヴルは、ここでは、リファレンスとして、モデルとして存在しますが、新しいコンテクストに適応しなければなりません。2007年3月6日の合意による大きな課題に正確に応えるため、、そして、フランスとアブダビの間での文化の美術という財産を分かち合うこと、教育的な使命、国立という大きさ、文化の波及。今日ルーヴル・アブダビの創設にまつわるのは、こうしたユニバーサルな美術館の歴史的な基盤です。ルーヴルは、ここでは、リファレンスとして、モデルとして存在しますが、2007年3月6日の合意による課題に正確に応えるため、、そして、フランスとアブダビの間での文化の伝播の基本的な要求に応えるため、新しいコンテクストに適応しなければなりません。
文化の伝播という課題は、歴史的な美術館の伝統と、刷新という2つの視点により着想されており、複雑でありながらも胸躍るものです。ルーヴル・アブダビは、ルーヴルとフランスの美術館にとっては、21世紀の美術館を創造するという大きな挑戦となります。

Louvre Abou Dabi : projet architectural

Louvre Abou Dabi : projet architectural

© TDIC, AJN, Artefactory, Louvre Abu Dhabi


建築は、フランスの建築家ジャン=ヌーヴェル氏が設計を担当します。アラブの建築形態から派生させた世界の街、美術館街を考案します。

美術館の教育的役割

フランスとアブダビ首長国間における、文化の伝播という使命により、ルーヴル・アブダビは、教育という重要な役割を担っています。1793年から続いているルーヴルとフランスの美術館の教育的使命に従います。フランス美術館局の株主であるエコール・デュ・ルーヴルのプロジェクトに参加し、美術館の未来の協力者の育成プログラムを企画し、フランスの美術館の専門家と、アブダビの未来の同業者との間に、密で長期的な関係を築きます。こうして、フランスの美術館とルーヴル・アブダビの間に、豊かな対話が生まれるのです。
 

Le songe de Jacob de Bartolomé Esteban Murillo (détail). Louvre Abou Dabi : Collections

Le songe de Jacob de Bartolomé Esteban Murillo (détail). Louvre Abou Dabi : Collections

© TDIC, Louvre Abu Dhabi

エコール・デュ・ルーヴルと、ソルボンヌ・パリ第4大学との連携で、2010年11月に、アブダビで、「美術館業」というマスター課程が設置されました。 学生の大半は首長国出身者で、アブダビ・ソルボンヌでの授業は、フランス語、英語、アラブ語で行われます。エコール・デュ・ルーヴルとソルボンヌ大学とい う国際的に著名な2つの機関からの修了証書が発行されます。希望者は、マスター修了後、研究職の道を続けることができます。

二つの国家間の文化プロジェクトの好機、フランスの美術館にとって画期的なコラボレーション

アブダビにとって、独創的で画期的なプロジェクトとなる「ルーヴル・アブダビ」は、フランスとフランスの美術館にとってもまた、同様に画期的なプロジェクトです。政府間の合意が定めた条件により、フランスにとっては、フランス国の文化面での能力やノウハウを、他の国のために活用する初めての機会となります。
ルーヴル・アブダビの創設は、ルーヴルとフランスの美術館にとって、ひとつの挑戦であると同時に、好機でもあります。時にはほこりをかぶり、時代遅れだと思われているフランスの美術館が、アブダビのアイデンティティーを尊重し、アブダビと対話をしながら、ハイレベルの国際プロジェクトを着想し、展開する新しさを持っていることを、見せることができる好機なのです。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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