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使命とプロジェクト 未来へ向かう古の美術館、ルーヴル

啓蒙の世紀とフランス革命を継承するルーヴル美術館は、「美術館の中の美術館」として早くから衆目の一致するところとなりました。そして、現在もモデルであり参考であり続けています。ルーヴルのコレクションは、ヨーロッパからアメリカ大陸、そしてインド、中国の国境地帯に及ぶ地域からの作品から成り、その時間軸は数千年紀にも広がります。

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  • 館長のメッセージ

美術館の代表格たるルーヴル

かつて王宮であったルーヴルには、8世紀にわたるフランスの歴史が刻まれています。世界的規模の美術館として1793年に創設されて以来、その世界第一級のコレクションは、ヨーロッパからアメリカ大陸、そしてアジアの国境地帯に及ぶ広大な地域をカバーし、時間軸は数千年にも広がります。全8部門からなるコレクションには、《モナ・リザ》、《サモトラケのニケ》、《ミロのヴィーナス》といった、世界中から賞賛を受け続ける傑作も含まれています。2012年には1千万人にのぼる来館者が訪れ、今日、世界で最も入場者の多い美術館となりました。

全世界的規模の美術館、ルーヴル

コレクションの多様性はもとより、来館者の国籍の多様性からいってもルーヴルは全世界的な美術館です。2012年度の入場者数約1千万人のうち、外国からの来館者がその69%(アメリカ合衆国15%、中国7%、ブラジル6%・・・)を占めています。こうした来館者の多様性に対応するためにも、これまで以上により親しみやすい美術館を目指して取り組んでいます。38,000点の展示作品の全キャプションを漸次的に2カ国語、さらには3カ国語表示へと変更したり、展示室ナンバーの見直し、またより便利な館内マップの作成、美術教育の推進にも力を入れていく予定です。なおルーヴル美術館公式サイト(www.louvre.fr/jp/)では、見学に備えたり知識を深めたりするための情報、また子供向けの美術史など、数々のツールをご用意しています。

地域の要望に応える美術館、ルーヴル

ルーヴル美術館は、来館者を受け入れるだけではなく、こちらから積極的に皆様に歩み寄る努力を、主にフランス国内で行っています。その良い例として、2012年12月4日、フランス・ノール県にて開館したルーヴル・ランスが挙げられます。建物は、2010年の米プリツカー賞に輝いた日本の建築事務所SANAAによる設計で、二つの主翼から構成され、そのガラスと鏡面仕上げアルミのファサードは、フランスの景観デザイナー、カトリーヌ・モスバッハの手になる庭園景観と見事な調和を醸し出しています。205点に及ぶ展示作品は、全て本館のコレクションから選び出され、定期的に更新が行なわれます。2013年には《民衆を導く自由の女神》、次いでアングルの《スフィンクスの謎を解くオイディプス》 を展示予定です。なおルーヴルは、フランス各地において、地方の美術館と連携し、積極的に作品の貸出しや展示を行う方針を取っています。

世界のルーヴル

ユニバーサルな使命を貫くルーヴル美術館は、75カ国以上の国々と交流を深め、強い絆を築き上げてまいりました。こうして、作品が由来する国々との友好関係を強化すると同時に、外国の一般観衆のニーズをよりよく理解し、パリまで旅行できない人々のために、その地まで出向いて、皆様をお迎えすることができるのです。

その活動は、学術的な助言、技術援助、発掘、作品の貸出し、展覧会の企画、各国の派遣団の受入れといったように、様々な形で行われています。

過去における幾つかの例を挙げてみますと、2007年1月に、スーダンのエル・ムウェイスにおける新たな遺跡の発掘開始。2009年には、チュニジアのバルド美術館との模範的パートナーシップにより、同美術館カルタゴ展示室の改修工事の一環として「発掘体験学校」を設置。また2012年5月4日には、2014年春にルーヴルで開催予定の「中世のモロッコ」展に向けた、モロッコ美術館基金との議定書調印、などがあります。

一方、2006年から2010年までの間にルーヴルが参画した展覧会は、18カ国、40件を超え、延べ400万人にのぼる来観者を魅了しました。2011年、2012年には、24の展覧会の企画に協力しています。

空前の巨大プロジェクト、ルーヴル・アブダビ

2007年、アラブ首長国連邦は、世界の同地域で初のユニバーサルな美術館の創設にあたって、ルーヴル美術館を選びました。これは、ルーヴルの学術的な専門力と美術館学におけるノウハウが高く評価された証です。この偉大なる挑戦に応ずることにより、ルーヴルは、アフリカとアジアの交差点に位置するこの高度経済発展地域での影響力を強めていくことになるでしょう。

フランス人建築家ジャン・ヌーヴェルの設計による建物は、総面積24,000平方メートルに及び、6,000平方メートルが常設展スペースに、2,000 平方メートルは特別展会場にあてがわれます。現地では、2015年12月2日の開館に向けて、フランスと同国の合同チームが全力を尽くして準備に当たっており、コレクションの構築、フランスからの作品貸出しのプランニング、美術館の運営組織の立ち上げといった、膨大な作業に取り組んでいます。

2014年には、ルーヴルの本館にて、新しいルーヴル・アブダビ美術館のコレクションを紹介する大々的な展覧会「ルーヴル・アブダビ、新美術館の誕生」が開催されます。一方アブダビでは、ルーヴル・アブダビ美術館の開設を記念して、啓蒙主義のフランスをテーマとした初の展覧会が2016年春に予定されており、ルーヴル美術館館長ジャン=リュック・マルティネスが、運営委員会を統括することとなっています。

大改修計画

展示面積を2倍に拡大させた1989年の《グラン・ルーヴル》計画。それ以来、ルーヴルはその所蔵作品を最大限に活かすため、スペースの構築、改修、改装を重ねてまいりました。最近の主な進展としては、2012年9月にイスラム美術部門が新しいスペースでオープンしたほか、「18世紀の家具調度品」展示室の改修工事が現在進められています。

今ルーヴルは、ここ20年間で最大規模の工事となる《ピラミッド》計画に取り掛かろうとしています。1989年に落成したペイ氏のピラミッドは、450万人の入場者を受け容れるために設計されたものですが、20年を経た今日、入場者数はその2倍以上となり、ほぼ1,000万人近くに膨らみました。この受け容れ能力の不足により、順番待ちの長蛇の列ができたり、館内の目印を見失ってしまったり、クロークでの混雑、騒音といった様々な問題が発生しています。

当プロジェクトは、ペイ氏の建造物には手を加えず、ピラミッド下のスペース全体を再編成し、ナポレオン・ホールが現在持っているロジスティック機能を周辺に移動させることによって、受付、待合せ、見学の準備といった、その元々の役割を再びホールに持たせるというものです。加えて、同プロジェクトでは、よりシンプルで分かりやすい受付システムの設置、休憩エリアの増設、美術・文化に関するプレゼンテーションの新ツールなどの設置が行われる予定です。

変化に常に適応できる財源を確保

ルーヴルでは日々、2,100人を超える職員(うち、作品保存に携わる職員166人、監視員1,200人・・・)が、作品収集および来館者の受入れに従事しています。それに加え、施設の技術上の保守、館外の警備、ラボ、レストランなどの要員や、文化関連の催しへの参加者など、多くの外部スタッフが働いています。

また財政面では、資金調達方法の抜本的な近代化のみならず、自主財源の充実も図っています。2009年には、長期プロジェクト用資金を用意するために、アングロ・サクソン世界の「エンダウメント」方式に倣って、独自の「寄付基金」を設立しました。なお、ルーヴル美術館の2012年度の収入は2億1,600万ユーロであり、うち、国からの補助金(54%)が1億1,600万ユーロ、自主財源が1億ユーロとなっています。自主財源の内訳は、入場券の売上げが5,800万ユーロ、メセナ収入が1,600万ユーロ、所有地の運用による収入が1,500万ユーロです。

なお2004年1月1日から、ウジェーヌ・ドラクロワ美術館の運営、そして2005年1月1日からはチュイルリー公園の運営も行なっています。

ルーヴル美術館は、長年にわたり、所蔵作品と来館者との出会いを大切にするという、本来の使命を忠実に果してまいりました。今後とも、単なる作品と来館者の出会いの場にとどまらず、豊かな経験を思う存分共有できる、開かれた場として、全ての人がすばらしい芸術に親しんでいただける美術館を築いていく所存です。

ルーヴル美術館館長 ジャン=リュック・マルティネス

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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