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コレクションと学芸部門 ドラクロワ美術館

サン=ジェルマン=デプレ界隈のフュルステンベルク広場にある国立ウジェーヌ・ドラクロワ美術館は、ロマン主義の偉大な画家ドラクロワのアパルトマンです。建物の裏に隠れて小さな庭があり、画家が創作活動を行っていたアトリエがあります。

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  • 紹介

画家のアパルトマンとアトリエ

ドラクロワは、1857年から1863年までの余生を、パリの中心にあるこの平穏な隠れ家で過ごしました。

1855年からサン・シュルピス教会のチャペルの装飾を担っていたドラクロワは、深刻な病に冒されていました。そして、画家としての魂、一人の人間としての魂の「遺言」となるこの装飾作品を、平穏な環境の中で完成させたいと望んでいました。自宅からチャペルまでの長い道のりを毎日続けることを困難に感じていた時、絵画の修復家であり画材屋である友人エティエンヌ・アロを通じて、教会の近くに静寂で風通しの良い住居を見つけたのです。1857年、ドラクロワはノートルダム・ド・ロレット通りのアトリエを離れ、このアパルトマンに居を移しました。

この平穏な隠れ家は、ドラクロワに喜びをもたらし、その愛着は、日記や手紙などの執筆物の中で頻繁に描写されています。

「私のアパルトマンは本当に魅力的である(・・・)。翌日は、向かいの家に降り注ぐ優雅な太陽を眺めながら目覚めた。アトリエのうららかな様子も、小さな庭の眺めも、私をいつも幸せな気持ちにしてくれるのだ。」(1857年12月28日の日記)

ドラクロワは、人生最後の日までこの隠れ家で暮らしました。1863年8月13日は、使用人のジェニー・ル・ギユが訪問客などは一切断り、画家は、静かに人生の幕を閉じました。

 

私邸から美術館へ

ドラクロワは、跡を継ぐ子孫がいなかったため、自身の作品がすべて、オテル・ドゥルオーで公売に出されることを臨みました。大切な思い出の品は両親や友人、使用人へ分け与えられましたが、それ以外の大半の家具も同様に公売に出されることを望みました。

画家の没後は、アパルトマンの住人が幾度か入れ替わりましたが、ある日ガレージを作るためアトリエを解体するという話がもちあがります。

この時に、モーリス・ドゥニやポール・シニャックなど数人の画家やドラクロワの研究家、蒐集家などが、この解体を阻止し、この場所に展覧会やコンサート、講演会などをするスペースを作ろうと、1929年にアソシエーションを立ち上げました。モーリス・ドゥニが長を務め、1934年に公益団体となった「ウジェーヌ・ドラクロワ友の会」は、メンバーからの寄付や寄託により、徐々にコレクションを豊かにし、これを一般に公開しました。

1952年に、ドラクロワのアパルトマンが入った建物を売りに出すことが決まります。賃借人であった友の会は、アパルトマンとアトリエ、庭を購入する資金を得るため、いくつかの国立美術館にコレクションを売りました。1954年、友の会は、美術館の創設を条件に、すべてを国に譲渡しました。ドラクロワ美術館は、運営の合理化を図るため、2004年、独立行政法人ルーヴル美術館に帰属しました。

1992年、画家が使用していたアパルトマンに隣接した部屋の一部を取得したことにより、2階部分に美術館を拡張することができました。さらに、2011年には1階部分を購入しました。今後、この1階部分に来館者を受け入れる新しいスペースを作ることで、階上のスペースをすべてコレクションの展示に宛てることができるようになります。

こうした親密な空間の中で展示されるコレクションは、ルーヴルとドラクロワ美術館友の会の相乗的な活動により新規に作品を取得し、毎年その数を増やしています。コレクションは、絵画、素描、リトグラフ、書簡、ドラクロワが1832年のモロッコ旅行から持ち帰った素晴らしいオブジェの数々などを収めています。また、ドラクロワの友人の画家、ポール・ユエや、レオン・リズネール、ボニントンなどの作品も、コレクションに含まれています。

ドラクロワ美術館は、創設当初の使命に忠実に、画家の芸術活動や生活などの研究を続け、その結果を一般に広く紹介する活動を積極的に行っています。定期的に企画展を開催し、学術的なカタログを刊行しています。年刊の『ウジェーヌ・ドラクロワ美術館友の会報』を発表する他、ドラクロワ美術館独自のウェブサイトを展開し、現在は、パリ第4大学ソルボンヌと国立研究機構の協力のもと、一大企画「ドラクロワの書簡集」を進めています。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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