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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《「田舎風陶法」による大皿》
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《「田舎風陶法」による大皿》
© Musée du Louvre, dist. RMN / Martine Beck-Coppola
工芸品
ルネサンス
この長楕円形の大皿は、16世紀以降のフランスで制作された透明釉陶器の中でも最も見事な出来映えを示すものである。表面は、自然を忠実に真似ようとしてかたどられた小動物、貝殻、植物の浮彫りが巧みに配置され、賑やかに飾られている。この大皿は伝統的に、これら「田舎風陶法」と呼ばれる装飾モチーフの完成者とされていた陶工ベルナール・パリシーの作品と見なされており、研究者らによると、その最後期の作品と考えられている。
「田舎風陶法」の流行
この作品に隣り合って並ぶ他の多くの作品(展示室30)と同様、この透明釉陶の大皿に施された装飾は、主に小動物(魚、トカゲ、カエル、ザリガニ)、貝殻、植物などのきわめて立体的な浮彫りから成っている。コバルトブルーに塗られた石ころだらけの表面には、水を思わせるうねりが彫り込まれているのが見え、その上で動物たちと植物たちは、生命を得ているかのようである。緻密を極める解剖学的な細部の表現や力強い自然描写は、自然をモデルに直接彫塑したり、その塑像を複製したりする技法への熟練、および、碧玉模様を生む釉薬研究の賜物なのだ。この上ない入念さをもって生み出されるこの「田舎風陶法」と呼ばれる装飾は、ルネサンス期において追究された対話、すなわち、霊感の重要な源たる自然と、芸術におけるその模倣との間の対話がもたらした、独自の側面を物語っている。
伝説的人物、ベルナール・パリシー
フランス・ルネサンスにおける透明釉陶器の歴史は、サントンジュ地方出身の陶工ベルナール・パリシー(1510年? - 1590年)の人物像を中心に展開するが、この人物をめぐっては神話が生まれている。科学上の多大な貢献の他に、芸術家であり作家であったパリシーの名は、「田舎風陶法」の発案者として知られることとなり、パリシーはそのために「国王御用陶工術発案者」の肩書を授かったのである。この独自の装飾技法は高級食器だけに用いられたわけではなく、大元帥アンヌ・ド・モンモランシー、次いで1565年、王妃カトリーヌ・ド・メディシスといった、王国の重要人物らによってパリシーに依頼された琺瑯引きのグロッタ(人工洞窟)の制作にも使用された。ルーヴルの内部、チュイルリー宮の最近の発掘によって、王妃のグロッタ制作のために必要とされた釉陶工用大窯が日の目を見たが、これはベルナール・パリシーによって用いられたものであろう。こうして発見された大量の器材(型、小動物の塑像の一部等)は、この有名な陶工の技法に関する知識を一新することとなった。
ベルナール・パリシーとその後継者たち
長きにわたってベルナール・パリシー本人の作とされてきたこの大皿は、最近の学説によれば、その最も近い弟子のものと位置づけるべきものであるようだ。というのも、多くの模倣者の存在によって、「田舎風陶器」は考案者本人の死後も、長く制作され続けることになったからである。残存する皿の数の厖大さは、自然を模倣して作られたもの、そして驚異の念を呼び起こすものに対する、あの趣味の存続を裏付けていると言ってよい。19世紀になると、歴史上の大人物に対する嗜好が、ベルナール・パリシーの再発見を促した。陶芸家らは、当時、遠い先達の用いた技法の研究に取り組みつつ、自分たちの想像力を十全に花開かせたのである。その中では、ルーヴルにその作品が保管されている、シャルル=ジャン・アヴィソーを挙げることができよう。
出典
- BALLOT Marie-Juliette, La céramique française. Bernard Palissy et les fabriques du XVIe siècle, Editions Albert Morancé, 1924, p. 27, pl. 28.- Musée du Louvre. Guide du visiteur. Les Objets d'art. Moyen Age et Renaissance, Editions de la Réunion des musées nationaux, 1994, p. 152.
- DASSA Frédéric, La terre vernissée dite de Bernard Palissy, Musée du Louvre, 1995 (feuillets 6/31), ill.2.
- DURAND Jannic, Le Louvre : les objets d'art, Editions Scala, 1995, p. 70.
- Les Collections du Louvre, Editions de la Réunion des musées nationaux, 1999, p. 236.
作品データ
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ベルナール・パリシー(推定)
《「田舎風陶法」による大皿》
16世紀終わりあるいは17世紀初頭
フランス
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幅最大52.5 cm、最小40.2 cm
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元エドム・デュラン・コレクション、 1824年取得
MR 2293
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リシュリュー翼
2階
ベルナール・パリッシー
展示室30
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
