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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《せむしのトラフェーディの全身像》

Portrait en pied du bossu Trafedi, bouffon de Don Lorenzo de Médicis

素描・版画
17世紀

執筆:
Bartolucci Sara

この素描は、ロレンツォ・デ・メディチ公の宮廷の道化であった小人トラフェーディを描いている。これは、1636年頃にヴォルテラーノが手がけた、フィレンツェ近郊にあるヴィッラ・ペトライアの中庭のフレスコ画のための準備習作の一つである。このフレスコ画では、小人はロレンツォ公とその先祖の傍らに登場している。

メディチ家の宮廷の道化

この素描の端に貼り付けられた小さな紙の切れ端には、フィリッポ・バルディヌッチがこのように主題を書き記している。「このせむしのトラフェーディの肖像画は、バルダッサーレ・ヴォルテラーノ画伯の手になるものであり、画伯は、ロレンツォ・デ・メディチ公のヴィッラ・ペトライアの中庭にも同じ主題を描いた。このせむしは、ペトライア宮廷付の道化であった。」この簡単な書きつけからは、フィレンツェのメディチ家の宮廷生活の片鱗がしのばれる。ロレンツォ公の宮廷のなぶり者であったトラフェーディは、ロレンツォ公のため催される饗宴の場面に決まって描かれた。

小人トラフェーディ

ヴォルテラーノは、このせむしで危なっかしい小人の姿を通して、今日なおヴィッラ・ペトライアの壮麗な中庭のフレスコ画に見られる通りに、道化トラフェーディの肖像をありのままに描き出している。実際小人は、ロレンツォ公が、ヌムール公ジュリアーノやウルビーノ公ロレンツォという著名な先祖たちの傍らに描かれている場面に登場している。ヴォルテラーノは、小人の滑稽でグロテスクな面を強調し、人物の「写実的」な肖像画を制作することによって、トラフェーディの容貌を描き出すとともに、ロレンツォ公の宮廷の道化としての役割も示そうとしたのである。習作素描と完成作のフレスコとでは小人のポーズの細部が異なっており、さらにフレスコではトラフェーディは全身像ではない。その後道化は、再びヴォルテラーノの関心を引く主題となり、画家は小人の別の肖像画(ローマ、国立版画室)を制作する。この紙葉の裏側に描かれた小太りの男は、おそらく件の小人であろう。

ヴィッラ・ペトライア

ロレンツォ・デ・メディチ公は、17世紀中葉のフィレンツェで最も著名な芸術家ヴォルテラーノにヴィッラ・ペトライアの中庭の装飾を依頼した。芸術家と注文主の間に結ばれた最初の協定では、事業計画は目騙しの建築を描くだけにとどまっていた。次いでロレンツォ公は、この計画を変更し、トスカーナ公一家の権力と重要性を讃美する場面を大きなフレスコで描くようフランチェスキーニに依頼したのである。バルディヌッチによれば、ヴォルテラーノは1636年にフレスコ画を描き始めたが、装飾が完成したのは、注文主のロレンツォ公が死去した1648年のことに過ぎなかった。この装飾事業の最初の計画の一部分は、おそらくジョヴァンニ・マノッツィ(ジョヴァンニ・ダ・サン・ジョヴァンニ)が死去する1636年以前に手がけたものと思われる。マノッツィの装飾的様式の影響は、ヴィッラ・ペトライアのヴォルテラーノの作品に顕著に見られる。

出典

- Dessins florentins de la collection de Filippo Baldinucci (1625-1696), Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1958, notice 52.

- FISHER Chris, Central Italian Drawings: school of Florence, Siena, the Marches and Umbria, Copenhaguen, Statens Museum for Kunst, 2001, p. 211, notice 143.

- PETRIOLI TOFANI Tofani Anna Maria, La Quadreria di Don Lorenzo de' Medici, Firenze, Villa Medicea di Poggio a Caiano, 1977, p. 85, notice 20.

作品データ

  • バルダッサーレ・フランチェスキーニ、通称イル・ヴォルテラーノ(ヴォルテッラ、1611年-フィレンツェ、1689年)

    《せむしのトラフェーディの全身像》

    1636年頃

  • ざらざらした紙にサンギーヌ

    縦24 cm、横19.5 cm

  • フィリッポ・バルディヌッチ・コレクション(第4巻、65頁)、フランチェスコ・サヴェーリョ・バルディヌッチ(フィリッポの子息)・コレクション、パンドルフォ・パンドルフィーニ・コレクション、カミッロ・パンドルフィーニ・コレクション、ロベルト・パンドルフィーニ・コレクション、アンジォーロ・パンドルフィーニ・コレクション、アンナ・エレオノーラ・パンドルフィーニ(フィリッポ・ストロッツィの妻)・コレクション、エレオノーラ・テレーザ・パンドルフィーニ・コレクション、1806年に画家フランソワ=グザヴィエ・ファーブルの調査報告に基づき、フィリッポ・ストロッツィの仲介により購入

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

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