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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《アタラの埋葬》
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《アタラの埋葬》
© 2007 Musée du Louvre / Angèle Dequier
絵画
フランス絵画
インディアンのシャクタスとオブリー神父が、1801年に出版されたシャトーブリアンの小説のヒロイン、アタラを埋葬しているところである。キリスト教の主題、異国の雰囲気、真の感情といった、この埋葬の哀歌に詠われた全てが、ダヴィッドの厳格さから離れて、聖なるもの、自然、感情といったものに愛着を抱いていた人々を魅了したのである。
愛と宗教の間で引き裂かれた若い娘
日暮れ時に洞窟の中で、オブリー神父と呼ばれる老いた隠修士が、混血児アタラの遺体を抱えている。苦悩に打ちひしがれたインディアンのシャクタスが、彼に身を捧げることができなかったこの若い娘の膝を、情熱を込めて抱き寄せている。シャクタスに対する愛と、キリスト教信者として処女を守ると母に立てた誓いの間で引き裂かれたアタラは、自殺してしまったのである。両手に握られた十字架、衣襞によって際立った上半身によって、アタラは官能的であると同時に純潔であるようにも見える。一晩を眠らずに過ごした2人の男は、アタラをこの洞窟の中に埋葬しようとしているところである。聖書のヨブ記の中の一節「芽を出すや否や、切られもしないのに、どんな草よりも早く枯れる」が岩壁に刻まれており、この場面を説明している。この絵を描いたジロデは、17世紀のアメリカを舞台にシャトーブリアンが書いた同時代の小説『アタラ』、または『砂漠の中の2人の未開人の愛』(1801年)から主題を取り上げた。フランスの最初のロマン派作家によるこの小説は、大変な評判を博した『キリスト教精髄』に収められている。この著作は、ボナパルトがローマ教会と政教条約を結んだ当時に、カトリックを称賛したものであった。小説を特徴づけている異国情緒、未開民族の純真さの称賛、宗教心といった要素は、絵画にも認められる。ジロデは、ただ単にシャトーブリアンの小説の一部を描写したのでなく、小説の数箇所を総合し、師ダヴィッドの好んだ古典的主題から離れた新しいテーマを選んでいる。ダヴィッドとは逆に、ジロデにとって、絵画はもはや道徳的・政治的な役割を担っていないのである。
新古典主義とロマン主義
ジロデは、この絵を1808年のサロンに出品し、大きな成功を収めている。作品は、反帝政派の記者で、後にアングルの有名な肖像画(パリ、ルーヴル美術館)のモデルとなるルイ=フランソワ・ベルタンが購入した。シャトーブリアンもこの絵を称賛し、さらにもう一人のロマン派作家、シャルル・ボードレールも賛辞を贈る。ジロデは、1793年のサロンに展示したきわめて謎めいた作品《エンデュミオンの眠り》(パリ、ルーヴル美術館)で、すでに名声を博していた。ジロデは、主題においても様式においても、革新的なセンスを備えていたのである。
革新的な画家
ジロデは、この絵に、キリスト教の図像である「キリストの埋葬」の場面の構図を用いている。しかしながら、ダヴィッドの優秀な弟子であったジロデは、人物をフリーズ状に配し、そのデッサンは正確である。アタラの姿も、遺体にしては非現実的な理想美を示している。さらにジロデは、《エンデュミオンの眠り》に見られるキアロスクーロ(明暗法)をここでも繰り返し用いており、光は、シャクタスの背とアタラの胸と唇をやさしく照らし出している。官能性、感情および宗教性が画面から感じ取られ、この絵はすでにロマン派的である。場面の雰囲気は、ダヴィッドの冷ややかな建築構成とは何の共通点もなく、反対に異国風の緑豊かな風景が描かれている。
出典
- GUEGUAN Stéphane, "De Chateaubriand à Girodet : Atala ou la belle morte", in Chateaubriand et les Arts, Paris, Éditions de Fallois, 1999, pp. 137-152.作品データ
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アンヌ・ルイ・ジロデ・ド・ルシー=トリオゾン(モンタルジ、1767年-パリ、1824年)
《アタラの埋葬》
1808年
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油彩、カンヴァス
縦2.07m、横2.67m
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1819年取得
dit aussi "Funérailles d'Atala"
INV. 4958
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ドゥノン翼
2階
ダリュ 新古典主義
展示室75
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
