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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《アッシジの聖フランチェスコの聖痕拝受》
《アッシジの聖フランチェスコの聖痕拝受》
© 2007 Musée du Louvre / Angèle Dequier
絵画
イタリア絵画
1550年と1568年に、ヴァザーリによるピサのサン・フランチェスコ聖堂にあったという記述があるこの祭壇画は、おそらく翼廊の礼拝堂からもたらされた作品と思われる。署名があるにも関わらず、過去に頻繁に異論が唱えられたが、この作品をジォットの作とする説は、今日ほとんどの専門家によって再び認められている。アッシジの聖フランチェスコ(1182-1226年)の生涯を描いた四つの場面は、ジォットの作品と考えられているアッシジのサン・フランチェスコ聖堂の上階教会堂内部に描かれた聖者の生涯のフレスコ画に関連付けることが出来る。
非伝統的な描写
ジォットはパネルの主要部分に、もはや13世紀の祭壇画に伝統的に認められるような儀式ばった全身像ではなく、アッシジの聖フランチェスコの生涯の主な出来事のひとつを描いている。すなわち、アルヴェルナ山で祈りを捧げていた聖者に、セラフィム(熾天使)の姿をとったキリストが現れ、十字架に架けられた際の聖痕を授けるのである。
祭壇画の裾絵は聖人の生涯における四場面を描いている。左では崩壊寸前の教会を支える聖フランチェスコを夢に見るインノケンティウス3世が、中央にはフランシスコ修道会の設立を承認する教皇が、そして右側には小鳥に説教する聖フランチェスコが描かれ、神の御言葉が全ての生命に語りかけるということを示している。
ジォットの作品
四つの場面は、その図像表現、構図、様式において、大部分の評家がジォットの作としているアッシジのサン・フランチェスコ聖堂上階教会堂のフレスコ画連作《聖フランチェスコ伝》に酷似している。作品の元の額縁の上に記載された画家の署名「OPUS IOCTI FLORENTINI(フィレンツェの画家ジォットの作品)」は、祭壇画がジォットの真作であることを間違いなく物語っており、加えて、1390年代初頭にジォットがアッシジの上階聖堂の制作現場に加わっていたことをも裏付けている。
フィレンツェ絵画界の再生
この作品の中には、ジォットの新しい芸術表現が、はっきりと表れている。それは、それまでのジォットの作風には見られなかったような自由さである。中央の主要部分において、風景の中に描かれた歴史的場面は、絵画様式、なかでも空間表現に関する研究の進展を物語っている。この点において、主要場面はとりわけ入念に描かれており、画家は特に建物内部の空間の描写に力を入れている。斜め前から描かれた小礼拝堂は、遠近法に関する考察の端緒を告げている。同様に画家は、現実へとより近づこうとするその配慮を示しながら、聖者の説教を聞くためにやって来た様々な生き物らを、詩情と写実をもって描写する術も心得ている。その結果、ビザンティン美術の聖画像(イコン)に未だ近いキリストの姿は、聖フランチェスコのそれと対照をなしている。こうして表情の力強さ、その眼差しに篭る感情、更には光によって起伏が付けられた顔つきが、聖人にその本物らしさと人間性とをもたらしている。
作品データ
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ジォット・ディ・ボンドーネ
《アッシジの聖フランチェスコの聖痕拝受》
1295-1300年頃
ピサ、サン・フランチェスコ聖堂
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木板
縦3.13m、横1.63m
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1813年、ルーヴル収蔵
裾絵(祭壇画最下部の小画面)に《インノケンティウス3世の夢》、《修道会設立を承認する教皇》、《小鳥に説教する聖フランチェスコ》
INV. 309
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ドゥノン翼
2階
サロン・カレ 13‐15世紀のフィレンツェ絵画
展示室3
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
