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作品 《アテネ、フィロパポスの記念碑から見たアクロポリスの眺め》

素描・版画部門 : 19世紀

Athènes, vue de l'Acropole depuis le monument de Philopappos

素描・版画
19世紀

執筆:
Goarin Véronique

1835年にマルセイユから到着したドミニック・パプティは、パリでレオン・コニエのアトリエに通い、1836年以降ローマ大賞を受賞した。1837年から1842年にかけて、パプティは、その当時ヴィッラ・メディチの館長であり、パプティの芸術を評価していたアングルの影響を受ける。ローマでパプティは、若き耽美主義者で古代美術の熱烈な庇護者であるフランソワ・サバティエと出会い、1846年にギリシアをともに旅する。パプティは、この旅から100枚ほどの素描を持ち帰り、その中でこのアテネの眺めは最良の作例の一つとなっている。

ギリシアについての「記録」

ローマでフランソワ・サバティエは、パプティにシャルル・フーリエの教義を教え込み、若き画家が1843年のサロンに最初に出品し、鮮やかな成功を収めた絵画《幸福の夢》(コンピエーニュ、ヴィヴネル美術館)の理想主義的な主題に関してインスピレーションを与えた。それ以降、この二人は、強い友情の絆で結ばれることになった。1846年4月から8月にかけて、古代遺跡の地を探求し、西欧文明の源泉の跡に立ち返るため、2人はギリシアを旅する。パプティとサバティエは、コルフに上陸し、イオニア諸島、ペロポネソス半島、デルフォイ、アテネ、アトス山の修道院を訪ねた。パプティは、このギリシア滞在から、風景画、メモ、模写からなる、きわめて徹底して詳細な多数の素描による記録を持ち帰っている。帰国したパプティは、1847年に『ルヴュ・デ・ドゥ・モンド(2つの世界の雑誌)』誌上でこの旅の物語を出版しており、画家のヘレニズムに対する関心が再び高まっていることがうかがえる。1847年というのは、アテネのエコール・フランセーズが創立された年でもあった。フランソワ・サバティエは、1890年にルーヴル美術館に。パプティがギリシアで制作した素描の大部分、すなわち5冊の画帖と130枚の個々の素描を遺贈している。

1846年のアテネの眺め

この一まとまりの素描は、パプティの古代に対する関心を示しているが、それは同時代の文脈からは切り離せない。パプティは、細心の考古学的なメモに加え、多数の風景画を描き、ギリシアの風俗や衣裳や職人と同様、トルコによる占領の証言まで記した。パプティの習作には大抵の場合書き込みがあって、色彩や方向、地勢的な細部、正確な題や日付についての情報を提供しており、パプティは考古学者、民俗学者、リポーターの役割を同時に果たしていたのである。こうしてこのアテネの眺めは、古代遺跡と城壁、さらに1875年に破壊された13世紀のフランク族の塔も正確に描写している。この景観図には、丘の周囲も描かれており、背景にはその一つリュカベトス丘が見え、アテネの近代的な街並みは平野に広がっている。また、その右側には、当時のオソン1世によって建造されたばかりの宮殿である大きな白い建物が見える。新しくギリシアの王座についたこの王朝のおかげで、パプティは1847年8月にアテネに2度目に滞在する機会を得た。パプティは、モンパンシエ公爵にすすめられ、最近の政治的事件を記念する絵画《1845年9月12日にアテネの遺跡を訪問するモンパンシエ公爵》の注文を目指して、君主の家族とその宮廷の肖像画を描いた。この最後の旅行からパプティは30枚ほどの素描を持ち帰ったが、その後病を患い、マルセイユで2年後に34歳で亡くなった。

出典

- AMPRIMOZ F.-X., Inventaire général des dessins du musée du Louvre et du musée d'Orsay, École française, XIII, de Pagnest à Puvis de Chavannes, sous la direction de Catherine Legrand, Paris, 1997, pp. 18-19 et notice 189.

- MICHEL Régis, L'aquarelle en France au XIXe siècle, cat. exp. Paris, musée du Louvre, 1983, p. 98, sous notice 123.

- SERULLAZ Arlette, Souvenirs de voyages, autographes et dessins français du XIX siècle, cat. exp. Paris, musée du Louvre, 1992, notice 37.

作品データ

  • ドミニック・パプティ(マルセイユ、1815年-マルセイユ、1849年)

    《アテネ、フィロパポスの記念碑から見たアクロポリスの眺め》

    1846年

  • 灰緑色の紙に鉛筆、水彩、白のグワッシュによるハイライト

    縦25.30 cm、横47.50 cm

  • 1890年にフランソワ・サバティエの遺贈

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

鉛筆で左下に書き込み:Acropole d'Athènes 29 juin 1846(1846年6月29日、アテネのアクロポリス)