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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《アネットのディアナ》
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《アネットのディアナ》
© 1996 Musée du Louvre / Pierre Philibert
彫刻
ルネサンスのフランス
グレイハウンド犬とバーベット犬の2匹の犬に伴われ、狩猟の女神のディアナは高貴な大鹿に手を回す。群像はアネット城の庭の記念碑的な泉の上に置かれていた。この城はフィリップ・ドロルムによって、王アンリ2世の愛妾のディアヌ・ド・ポワティエの為に建てられたものである。その美しさが常に賛美の的だった女神の裸の純潔な長いシルエットは、フランス・ルネッサンスの象徴となった。
ディアナとニンフ
ディアナは半身を横たえ、誇らしげに頭を持ち上げる大鹿を抱く。女神の犬のプロキオンとシリウスが伴っているが、これは明らかにグレイハウンド犬とバーベット犬である。女神は通常のアトリビュート(持物)の三日月を付けていない。この像は、瞬間的にフランソワ1世の為にベンヴェヌート・チェリーニが彫った高浮彫りの《フォンテーヌブローのニンフ》(ルーヴル美術館)を思い起こさせる。フィリベール・ドロルムは、16世紀の半ば、アネット城入り口の門の上部にこの彫刻を狩猟の女神のディアナに変えて取り付けた。
王の愛妾の肖像ではないが、像は当然ながら城主であるディアヌ・ド・ポワティエを喚起する。フォンテーヌブロー派の絵画《狩猟の女神ディアナ》(ルーヴル美術館)は2人のディアナを引き合わせ、女神は同様に裸体で表されている。《ニンフ》の浮彫りの中で、大鹿は王フランソワ1世を象徴するとチェリーニは明確にした。ここでは大鹿はディアヌの恋人の王アンリ2世を象徴すると考える事は抗し難い。
作者
フランスの彫刻では初めてのこの大きな裸体像の作者が誰なのかは謎である。この美しさは巨匠の手によるものと思われるが、どの彫刻家なのか。伝統的なジャン・グージョン作説(今日では否定されている)は革命期にまで遡り、フランス記念物博物館の創始者で、グージョンに熱狂的な賞賛を抱くアレクサンドル・ルノワールからでている。その後作品は、次々にベンヴェヌート・チェルリーニ作、ジェルマン・ピロン作、ピエール・ボンタン作またはポンス・ジャキオ作と言われてきた。しかし彫刻は18世紀に修復されたあと、1799—1800年に、《スザンナの入浴》(1813年、ルーヴル美術館)の彫刻家ピエール=ニコラ・ボヴァレによって大幅に修復された為、作者を見極める判断は難しい。
フォンテーヌブローの優雅さ
作者が誰であったとしても、ディアナはフォンテーヌブロー美術の高慢な優雅さを誇る。身体のマニエリスム的な伸び、体の柔軟さ、高い位置に置かれた小さい胸、小さい頭、非常に洗練された髪型、目のデッサンにそれが見られる。裸体と装飾豊かな髪型のコントラストがある種の官能性を生み出し、像の理想美、線の純粋さがこの女神に純潔な気品を与えている。
この群像は調和のとれた傑作である。この女神のポーズに均衡を与えるため、高い角を持つ大鹿の存在が重要な役割を果たしている。これが群像を左へ押しやり、彫刻家は女神の腕を持ち上げ、弓を持たせる。ディアナと大鹿の頭は同じ方向に向き、この場面の統一性を確かな物にしている。
出典
- MAYER M., "La fontaine de Diane du château d'Anet n'est pas de Benvenuto Cellini", in Revue de l'Art, n 68, 1935, p.125-134.- DU COULOMBIER P., Jean Goujon, Paris, 1949, p.130-133.
- BLUNT A., Art et architecture en France 1500-1700, Paris, 1983 (éd. anglaise 1953), p.108.
- BEAULIEU Michèle, Description raisonnée des sculptures du Musée du Louvre, tome 2, Renaissance française, Paris, 1978, p.96-99.
- ZERNER H., L'Art de la Renaissance en France. L'invention du classicisme, Paris, 1996, p.361-363.
作品データ
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《アネットのディアナ》
16世紀半ば
革命期接収、1798年フランス記念物博物館所蔵、1799−1800年ピエール=ニコラ・ボヴァレ(1750ー1818年)による修復、博物館の「エリゼ庭園」に設置、革命期アネット城主だったオルレアン公爵夫人による返却要求、1819年3月29日と4月3日の条令によりルーヴル美術館に付与。
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大理石
高さ2.11m、幅2.58m、奥行き1.34m
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アネット城の中庭の泉の上に設置され、18世紀には水の精を祀るニンフェアの中に置かれた。
ディアナの泉
M.R. 1581, M.R. sup 123
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リシュリュー翼
1階
プリウール
展示室15b
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
