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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《アンドロメダを救うペルセウス》 

《アンドロメダを救うペルセウス》 

© 1988 RMN / Jean Schormans

絵画
オランダ絵画

執筆:
Kazerouni Guillaume

画家の死後、財産目録の中で発見され、作家の作品群の中でも最も完成度が高く、魅力的な作品であり、17世紀始めのヨーロッパ全体における共通の様式、すなわち、後期マニエリスム、極度に洗練され、気品があると同時に和らいだ作風を代表する一例である。

ペルセウスとアンドロメダ

エチオピア王ケフェウスとカシオペアの間の娘であるアンドロメダは、自分の娘は海の精ネレイスの娘達より美しいと主張する母のうぬぼれの犠牲となる。というのも、侮辱を受けた海の精たちの復讐を遂げるために、海神ポセイドンは海の怪物を送り込んで国を荒廃させ、神々の怒りを鎮めるために若く美しいアンドロメダを怪物に捧げよとの神託が下されるからである。アンドロメダは、怪物に食われるのを待つ間、岩に縛りつけられる。しかしそこに、ゼウスとダナエの息子であるペルセウスが、天馬ペガソスに乗って現れ、アンドロメダを救い出し、その後自らの妻とする。画家が描いているのは英雄と怪物の間に繰り広げられる闘いの場面である。この主題は当時大変な成功を博し、官能的でエロチックな女性の裸体を描くための題材となった。

マニエリスム的絵画

あらゆる種類の貝で作られた地面の前に若い王女が裸体で描かれ、足下には人の頭蓋骨と骸骨が置かれている。女性は幻想的な景色が広がる方へ振り向いており、そこには想像上の建造物を前にして、人々に連れ添われ若い娘の運命を嘆き悲しむ彼女の母親が描かれている。海上には、オペレッタに登場してキャンディー入れの中からまっすぐ現れてくるドラゴンのような怪物が、今にもとどめを刺そうとしているペルセウスに向けて頭を上げている。非常に生き生きとした構図は前景の官能的な肉体(作品の真の主題)を強調しており、そこから壮大な眺望のように空間が開けている。その身体は風景の引き立て役となっており、その風景はパウル・ブリルの作品を思わせる。全体に鮮やかで刺激的な色彩と強い光が施されている。こうした構図の様々な特徴は、16世紀の終わりにヨーロッパのあらゆる宮廷で取り入れられたマニエリスム様式に特有なものである。第二フォンテーヌブロー派の画家たち(アンブロワーズ・デュボワ、トゥッサン・デュブルイユ)、もしくはプラハ派(バルトロメウス・スプランゲル)にも、似たような手法を認めることが出来る。

静物

見事に描き上げられた素晴らしい貝の静物は、15世紀以来収集家たちが骨董陳列室に熱心に収集していた珍奇な異国の物(描写されている貝の全ての種類が、熱帯地方の原産である)に対する嗜好をよく示すものである。自然界の珍品の魅惑は、ファン・デル・アストのような画家たちによる静物画や、作風の変遷がウテワールによく似たホルツィウスの作品にも現れ出ている。

作品データ

  • ヨアヒム・ウテワール(ユトレヒト、1556−1638年)

    《アンドロメダを救うペルセウス》 

    1611年

  • カンヴァス、油彩 

    縦1.80m、横1.50m

  • 1982年取得

    R.F. 1982-51

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    ネーデルラント 16世紀後半 マニエリスト
    展示室13

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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