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作品 《アンリ4世の神格化とマリー・ド・メディシスの摂政宣言(1610年5月14日)》

絵画部門 : フランドル絵画

《アンリ4世の神格化とマリー・ド・メディシスの摂政宣言(1610年5月14日)》

© 2009 Musée du Louvre / Erich Lessing

絵画
フランドル絵画

執筆:
Collange Adeline

ギャラリー・メディシスに飾られているリュクサンブール宮殿のために描かれた24枚に及ぶ連作の中で中心的位置を占めており、マリー・ド・メディシスへ権力がもたらされた瞬間を描いた作品である。作品は二つの極に基づいて構成されており、左側には《天上に昇った王》すなわちアンリ4世の神格化、右側には《女王の摂政》が描かれている。ルーベンスは寓意と神話上の人物を古代を想起させる装飾の中で取り混ぜた複雑な手法を用いて、摂政政治の政治的正当性を確立している。

ギャラリー・メディシスの連作における中心点

この《神格化》は、リュクサンブール宮殿のギャラリーに対する女王の気高い行いを賛美する24枚の連作の第一作目である《真実の勝利》の中でのマリー・ド・メディシスの寓意に面しており、女王の政治的正当性を確立した物語の重要な瞬間を描いている。画面の構成は二つの極で組み立てられており、左側には《天上に昇った王》すなわちラヴァイヤックによって暗殺された後のアンリ4世の神格化、右側には《女王の摂政》が描かれている。彼らの息子であるルイ13世は、当時わずか9歳で、喪服を纏ったマリー・ド・メディシスが王国の当主となって人々の上に君臨する玉座に座っている。

寓意と神話を混ぜ合わせた複雑な手法

卑劣なラヴァイヤックを暗示している矢の突き刺さった蛇が死に瀕している地上から、アンリ4世が舞い上げられている。彼は神々の王であるユピテルと、王の名声が時を超えて語り継がれるであろうことを示している鎌を手にしたサトゥルヌスによって導かれ、ユピテルの鷲に支えられながら天上へと向かっている。オリンポスの山々の前では、メルクリウスの両わきで獅子の皮によってそれとわかるヘラクレスが待ち受けている。この半神は数々の偉業によって不死を勝ち取り、彼のイメージはブルボン家によって取り入れられていた。すなわちルーベンスはこの作品の中で、英雄の神殿に達したガロワの新しいヘラクレスといったお世辞的な対比をアンリ4世に対して演出しているのだ。一方のマリー・ド・メディシスは女王の統治の正当性を予測する神話上の人物に囲まれている。女神が梶棒を渡し、公正でまっすぐな品行を象徴している。女王は左側から思慮深い戦士の女神ミネルヴァの助言を受け、彼女の右側では慎重の女神がフランスを紹介している。フランスのアレゴリーは兜をかぶり、跪いて政府の球体を女王に差し出しており、その政府は女王に忠誠を誓う王国の貴族から歓待を受けている。この政治的賛美の描写の中には、古代文明への喚起の存在が顕著に現れている。女王は古代の凱旋門の前で玉座に座り、アンリ4世はローマ皇帝のような衣装を纏い、翼を持つ戦争の女神ベローナは古代から直接インスピレーションを得た戦闘衣装の戦利品を掲げている。

女王の歴史を賛美するバロックの息吹

作品は、当時の文学作品の叙情的なヒロインとしての女王を謳った、惨劇と栄光という同じ歴史にまつわる二つの局面を描いている。同じ物語の二つの異なる瞬間を、ルーベンスは繊細さと共に、曲線から曲線へと観ている者の視線を右側に導く活気溢れた飛躍の中に取り混ぜて描写している。作品の構図は根本的に色彩、とりわけエコーを作り出している赤色の重要性によってつながっている。バロックの息吹が作品に活気をもたらし、多くの画家の感嘆を引き寄せた。翼を付けたベローナの生命に満ちあふれた裸体の見事な描写は、セザンヌによって繰り返し模写されただけでなく、ドラクロワによる《民衆を導く自由の女神》の制作にあたっても多大な影響を与えている。

出典

- MIRIMONDE Albert Pomme de, Le Langage secret de certains tableaux du musée, Éditions de la Réunion des musées nationaux,  Paris, 1984, p.128-130.

- THUILLIER Jacques, FOUCART Jacques, Rubens, la Galerie Médicis au Palais du Luxembourg, Laffont, Paris, 1969.

作品データ

  • ピーテル・パウル・ルーベンス(ヴェストファーレン州ジーゲン、1577年‐アントウェルペン、1640年)

    《アンリ4世の神格化とマリー・ド・メディシスの摂政宣言(1610年5月14日)》

    1622‐1625年

  • カンヴァス、油彩

    縦3.49m、横7.27m

  • 1696年、ルイ14世コレクションに収蔵。

    INV. 1779

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    ルーベンス ギャラリー・メディシス
    展示室18

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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