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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《エジプトへの逃避行途上の休息》

《エジプトへの逃避行途上の休息》

© 1996 RMN / René-Gabriel Ojéda

絵画
イタリア絵画

執筆:
Speranza Bastien, Loire Stéphane

この主題を描いた、画家本人の手になる作品は複数存在している。ルーヴル所蔵の作品は、おそらく1628年にイギリスで国王チャールズ1世のために制作されたものと思われるが、そうでなければ、画家自身によって1637年頃に描かれたその複製であると考えられている。

歴史と瞬間

聖母マリア、ヨセフと幼子イエスらの聖家族は、驢馬の背に乗ってイスラエルから逃がれてきたところである。ヘロデ王が嬰児虐殺の決定を下したからである。エジプトに到着した聖家族は、隠れて休息を取っている。ジェンティレスキが主題として選択したのは正にこの瞬間である。

見る者の注意を逸らせるいかなる風景もない

疲れ切って横たわる身体を強調するかのように、作品の構図は水平方向の線を基準としている。前景では聖母マリアの堂々とした姿が、上半身の短い垂直線と左脚による水平な線と共に、壁の描写(長い水平方向の線と短い垂直線)に呼応している。人物像は連続して重なり合う異なる平面の上にそれぞれ描かれている。幼子を抱いた聖母は大きな袋の上に横たわるヨセフの姿の前に描かれている。そのすぐ背後では、葡萄の蔓が伸びている壁が三番目の平面を構成しており、背後に雲のかかった空が見えている。きわめて間隔の狭いこれらの平面は、空に向かって開けた開口部もそこに風を通すことはできないほどに、空間を閉じこめている。
ここには、見る者の注意を逸らすようないかなる風景もない。右側からは、まるで何者かが画面には描かれていない扉を開いたかのように、冷たい光が斜めに射し込んでおり、人物像をまさしく彫刻の群像のごとく彫り上げている。

マニエリスム

青、赤、黄の基本三原色は凍りついているかのようであり、あまりにひどく剥き出しにされたために消え失せてしまいそうである。こうして聖母の衣服は、陰影のついた襞では赤紫色に、その他の場所では褪せたピンク色のように見える。おそらく1628年頃にロンドンで制作されたこの後期作品の中で、ジェンティレスキはマニエリスムに対する彼の愛着を明らかに示している。同時にカラヴァッジォ(1571-1610年)の自然主義の影響を、ほとんど野卑と言ってよいヨセフの姿と聖母の理想的な荘厳さの対比の中に認めることができる。画家は聖家族の休息の場面を描いた作品を多数残している。

作品データ

  • オラツィオ・ジェンティレスキ(ピサ、1562年-ロンドン、1639年)

    《エジプトへの逃避行途上の休息》

    1628年(?)

  • 画布に油彩

    縦1.57m、横2.25m

  • ルイ14世コレクション(1671年取得)

    INV. 340

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    グランド・ギャラリー トスカーナと北イタリアの絵画 15‐16世紀
    展示室8

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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