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《エリエゼルとリベカ》

© 2010 Musée du Louvre / Angèle Dequier

絵画
フランス絵画

執筆:
Kazerouni Guillaume

銀行家ジャン・ポワンテルのために描かれた作品で、『創世記』から取られた主題は受胎告知を予兆している。アブラハムの僕エリエゼルは、主人の息子イサクのために妻を見つけるよう遣わされるが、そのエリエゼルが、父の飼う群れに水を飲ませるために、井戸から水を汲んでいるリベカに出会った場面が描かれている。

ポワンテルのために制作されたプッサンの作品

この絵は、プッサンの友人で有名な美術愛好家であった銀行家ジャン・ポワンテルのために1648年に制作された。フェリビアンによると、プッサンは、この絵を1647年から1649年にかけてローマに滞在していた注文者の目の前で描いたと言う。ポワンテルは、当時マザランが取得したばかりのグイード・レーニによる《縫い物をする聖母》(サンクト=ペテルブルク、エルミタージュ美術館)に匹敵する絵画を望んだ。この作品は、パリに到着すると大変な名声を博し、ポワンテルにはこの絵を買い取ろうという美術愛好家からの申し出が幾つもあった。ポワンテルの死後、プッサンの作品の有名な蒐集家であるリシュリュー公爵がこの絵を購入し、1655年にフランス王に売却した。数多くの模写が存在するこの作品は、プッサンによる最も完成度の高い有名な絵画の一つとみなされている。

カルデヤの若い娘

プッサンは、『創世記』の物語に想を得ている。息子イサクに生まれ故郷のカルデヤ出身の娘を娶らそうとしたアブラハムは、それにふさわしい美しい娘を探すために、忠実な僕エリエゼルを遣わした。ナホルに辿り着いたものの、どのようにその娘を見つけたらよいのか途方に暮れたエリエゼルは、神の助けを請うた。すると神は、エリエゼルとその駱駝に水を与えてくれる娘が、エリエゼルの探している娘であると答える。井戸端に着くと、そこでは多数の若い娘たちが水を汲んでいた。彼女たちはエリエゼルに無頓着だったが、唯一人美しいリベカが彼の身の上を気遣ってくれた。こうしてエリエゼルには、神に約束された娘が分かったのである。プッサンが描くことにしたのは、まさにこの瞬間である。若い娘が感謝の気持ちを表わして胸に手をあてているのに対し、エリエゼルは主人に代わって結婚を申し出るだめに、リベカに宝飾品を差し出しているところである。

古代に倣って

場面は古代の石棺から想を得て、長いフリーズ状に構成されている。前景では、一群から切り離された、2人の主要人物に重点が置かれている。その他の部分は、若い娘たちの集団によって構成されている。プッサンは、同じく古代の浮彫を研究することによって、この娘たちの多種多様なポーズや表情を描き出し、その際立った独創的な才を示している。構成のバランスは、暖色と寒色の巧みな組み合わせによるものである。こうした色彩によって、人物像が区別され、それらは、古代にインスピレーションを得て描かれた建造物が立ち並ぶ、雄大で穏やかな風景が占める背景の上にくっきりと浮かび上がっている。

作品データ

  • ニコラ・プッサン

    《エリエゼルとリベカ》

    1648年

  • 油彩、カンヴァス

    縦1.18 m、横1.99 m

  • ルイ14世コレクション(1655年、リシュリュー公爵によって取得)

    Inv. 7270

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    ニコラ・プッサン
    展示室14

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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