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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《エヴァ・プリマ・パンドラ》
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《エヴァ・プリマ・パンドラ》
© 2000 RMN / René-Gabriel Ojéda / Thierry Le Mage
絵画
フランス絵画
『創世記』によれば原罪を犯したエヴァが、ギリシア神話の中で、エピメテウスの壺を好奇心から開けてしまい、人類に災いをもたらしたパンドラと同一視されている。1549年にアンリ2世がパリに入城した際に、ジャン・クーザンは、パリの擬人像である「ニンフの姿をした新しいパンドラ」で凱戦門を飾っている。
エヴァとパンドラ
最初の女性であるエヴァの想像上の姿を官能的に描いたこの作品は、右側に地上の天国での悪風を思い起こさせる野生の風景、左側に人類によって整備され支配されている景観という2つの風景の前に女性を描き、理想の女性像たらんとしている。画面構成に見られる厳格な遠近法、絵画空間の巧みな配置、左側から差し込む繊細な光を受けて施された身体のモデリング、若い女性の身体の官能性、そして宝飾品と付属品に見られる繊細な仕上げといった点から見て、ジャン・クーザンがイタリアから受けた影響は明らかである。クーザンは、建物や頭蓋骨を象徴的に用いて、マンテーニャの洗練された象徴を思い起こさせるような、地上の生命と美のはかなさを表わしている。
エヴァ、それともパンドラ?
頭蓋骨に投げやりに肘を突き、左手は豪華な装飾が施された壺を閉じているように見える、引き伸ばされたプロポーションで描かれた、この若い神秘的な裸婦は一体誰なのか。新ギリシア様式の硬い横顔となめらかな体の線とがコントラストをなしている故に、この女性の眼差しと表情は捉えがたい。
人物像の頭上に記された作品の題が、この女性だけを指し示しているということが明らかであるだけに、この絵の謎は一層深まる。エヴァかパンドラか。彼女は聖書の世界からやって来たのか、あるいは異教の神話の住人であるのか。
人類の不幸の元凶
ルネサンスの人文主義者によって高く評価された知的な絵画の実践に従って、クーザンは、その作品を見る者を比較によって理解する道へと導いている。実際に、ユダヤ教・キリスト教の伝統において原罪を犯した女と、ヘパイストスによって泥から作られた最初の女性との間には、深いレベルで類似が存在するのではないだろうか。
2人とも、好奇心という同じ罪深い動機のために言いつけに背き、人類にあらゆる災いをもたらす元凶となった。こうしてパンドラが壺を手でふさごうとしたものの、壺からはそこに永遠に閉じこめておくべきだった惨禍や災厄が既に飛び出してしまった後で、あらゆる儚さの象徴である頭蓋骨がそれを物語っている。
この作品の制作をめぐる状況とその後の歴史については僅かなことしか分かっていない。ジャン・クーザンと同郷のサンスのある一族が所蔵していた作品は、ルーヴル友の会によって取得され、1922年にルーヴル美術館に寄贈されている。
作品データ
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ジャン・クーザン(父)(サンス、1490年頃-パリ、1560年頃)
《エヴァ・プリマ・パンドラ》
1550年頃
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油彩、板
縦0.97 m、横1.50 m
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1922年、ルーヴル友の会による寄贈
R.F. 2373
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
