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作品 《オリュンピアの食器セット》より《古代の角笛》一対

工芸品部門 : 19世紀

《オリュンピアの食器セット》より《古代の角笛》一対

© 1999 RMN / Martine Beck-Coppola

工芸品
19世紀

執筆:
Muriel Barbier

《古代の角笛》2点の図案は、ローマ時代のリュトンの形に着想を得てアレクサンドル=テオドール・ブロンニャール(1739‐1813年)が描いた。きわめて質の高い彩色と金の装飾は、ラピスラズリと金めっきしたブロンズを模したものであり、磁器がこれらの高価な素材に比肩することを示している。1814年に宮殿で皇后に仕える2人の婦人に贈られた《古代の角笛》は、第一帝政期にセーヴル製陶所で制作された中でも、特に驚くべき作品である。

古代風の形

この壺は「豊穣の角」の形をしており、先は猪の頭になっている。この形は、セーヴル制陶所所長ブロンニャールの父アレクサンドル=テオドール・ブロンニャール(1739‐1813年)による。この人物は古代作品の図案、おそらくピラネージ(1720‐1778年)の版画に着想を得ているが、1808年よりルーヴル美術館が所蔵するボルゲーゼ・コレクションの豊饒の角2本のうちの1本など、古代作品そのものを参考にした可能性もある。装飾も古代を想起させる。上部には、刳形と、収穫に興じ牡山羊を生贄に捧げる子供たちを浅浮彫にしたフリーズが巡らされている。このフリーズは古代のフリーズを思い出させる。主題はギリシア・ローマの祭祀におけるの奉納を思い起させる。ルイ16世の時代から、古代は装飾芸術において盛んに取り上げられていた。

高価な素材を模した装飾

この彫刻的な形は、腹部をめぐり後方に下がる花と果物の花輪飾りで強調されており、群青色で彩られているために角笛がラピスラズリでできているような印象を与える。子供のフリーズ、花輪飾り、縁取りの平たい丸襞装飾は、金めっきしたブロンズを模すため金色に彩られている。これら素焼の地に施された彩色には、1800年よりセーヴル製陶所所長を務めるアレクサンドル・ブロンニャール(1770‐1847年)の、磁器で高価な素材を模倣するという意欲が現れている。中には鼈甲や金めっきした銀、あるいはこの角笛のようにラピスラズリを模した地の壺がある。

《古代の角笛》の誕生

何対かの《古代の角笛》が知られている。1806年に完成した第1の品は、ナポレオン1世がティルジット条約に調印した後、ロシア皇帝アレクサンドル1世に贈った 《オリュンピアの食器セット》の食卓飾として制作された(現在モスクワの武器庫所蔵)。2点目は1807年に完成しロシアに送られたが、現在はフランスの国有調度品保管所にある。ルーヴル美術館所蔵の一対は第3作目であり、これらは独立した装飾品と見なされている。本作品は複数の段階を経て制作されている。まずジャン=シャルル=ニコラ・ブランシャールが成形して素焼を制作し、シャルル=テオドール・ブトゥーが装飾を彩色し、それからゴダンとユレが群青色の地を仕上げた。1813年にこの角笛はチュイルリー宮に運ばれ、宮殿で皇后に仕えるの2人の婦人、ロヴィゴ公爵夫人とモンタリヴェ伯爵夫人に贈られた。

出典

 - Nouvelles Acquisitions du département des Objets d’art 1985-1989, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1990, pp. 251-254

作品データ

  • 《オリュンピアの食器セット》より《古代の角笛》一対

    1807‐1813年

    1814年元旦、ナポレオン1世から、1点はモンタリヴェ伯爵夫人に、もう1点はロヴィゴ公爵夫人に贈られた

    セーヴル製陶所

  • 硬磁器、大理石

    高さ44cm、幅43.5cm、奥行き25cm

  • 1988年、先買により取得

    OA 11174, OA 11175

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    フィナコール
    展示室73

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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