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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《カルドン礼拝堂》

《カルドン礼拝堂》

©1990 RMN / Hervé Lewandowski

絵画
ドイツ絵画

執筆:
Michèle Perny

個人的な信仰用具として制作された、寄進者の名前が記載されている携帯用の小礼拝堂である。聖母子の小像と、聖母と幼子イエスの生涯の場面を描いた連結された二枚の覆いで構成されているこの作品は、15世紀初頭の当時ドイツ一帯で広く普及された携帯用祭壇画の特徴が備わっている。

祭壇画・聖櫃

祭壇画-聖櫃という表現は、一般的にこの携帯礼拝堂のような珍しい例を指している。覆いが閉じられると、聖体器となっている聖母の姿は観衆の視線から隠される一方で、覆いが開かれると、小像に関連する聖母とイエスの生涯が積み重ねられた場面が見えるようになっている。こうして左側の二枚の覆いには、「受胎告知」、「聖母のエリザベツ訪問」、そして「羊飼いへの告知」、「キリスト降誕」、さらに「東方三博士の礼拝」が、右側の二枚の覆いには、「エジプトへの逃避」、「偶像崇拝」、そして「神殿奉献」、「ヘロデの前での無実な人々の虐殺」が描かれている。金地に描かれた様々な人物像は、聖母の前ではごく小さく感じる。覆いの上部には音楽天使が、裏には幾何学装飾が描かれている。中央部の小像は、そのしぐさの厳格さ、小さな丸ひだ飾りが施された襞の形式化、さらには人物の顔つきの平然とした表情が、絵画の部分と対照的である。

近年の帰属

ルーヴルに収蔵された当時、作品は15世紀初頭のフランス派に帰属されたが、専門家は今日、カルドンの礼拝堂が約1400年頃に制作され、ライン川下流地方、おそらく北ヘルダーラントもしくはその当時ケルン派やフランドルの影響を受けていたクレーフェ公国で活動していた画家の特徴がこの小さな祭壇画に見られるという解釈に合意している。僅かにぎこちない表現様式が認められる小像に関しては、14世紀ケルン派の複数の玉座に座った聖母像の作品群の特色を取り入れている。
明らかに、この小さな家庭用礼拝堂は、宗教的な機能と同時に、貴重品としての特別な特色によって、唯一の性質を帯びている。

出典

- FOUCART-WALTER Elisabeth, GUILLOT DE SUDUIROT Sophie, « Chapelle Cardon », Rhin Inférieur, vers 1400, in Polyptyques - Le tableau multiple du Moyen-âge au vingtième siècle, catalogue d'exposition, Musée du Louvre, 27 mars-23 juillet 1990,, pp. 73-75.

- GUILLOT DE SUDUIROT Sophie, « La Chapelle Cardon » in Sculptures allemandes de la fin du Moyen-Age dans les collections publiques françaises, 1400-1530, catalogue d'exposition, 22 octobre 1991-20 janvier 1992, pp. 65-68.

作品データ

  • ライン下流域地方

    《カルドン礼拝堂》

    15世紀初頭

    ライン下流域地方、北ヘルダーラントもしくはクレーフェ公国

  • 木:樫、クルミ、多色装飾、金箔張り

    全体:縦99cm、横59cm翼:縦46cm、横8.5cmおよび12.5cm

  • Don des héritiers de Charles-Léon Cardon (1850-1920), artiste-décorateur à Bruxelles, selon la volonté de ce dernier, en 1921

    《聖母の生涯と幼子キリストの光景》

    R.F. 2314

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    国際ゴシック ボヘミア、ドイツ、オーストリア
    展示室3

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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