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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《カルヴァリオの丘の聖ヨハネ》
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《カルヴァリオの丘の聖ヨハネ》
© Musée du Louvre/P. Philibert
彫刻
ルネサンスのフランス
裸足で、腕を交叉させ、頭を傾け、「イエスが愛した弟子」である聖ヨハネは十字架の足下に立ち、悲痛の中でキリストの死を瞑想する。簡素で静かで記念碑的な福音書記者のこのイメージはその内向性が感動を呼ぶ。これは中世末期のロワール渓谷で生まれた木彫のヴァイタリティーを証言するものとして貴重な作品である。
由来
この《聖ヨハネ》は19世紀にロシェ教会(アンドル=エ=ロワール県)の中に設置されていた。しかし由来は知られていない(ボジュレのシトー派修道院という仮説は有力では無い)。この使徒像は悲しみの聖母マリア(今日ニューヨーク、メトロポリタン美術館)と対になっていた。2体の彫像が十字架のキリスト(未発見)の足下に置かれ、カルヴァリオ(ゴルゴタ)の丘の群像を構築していたはずである。全体は恐らく、教会の中では常例だったように、内陣入り口の「栄光の梁」の上に設置されていた。
描写
この彫像はロワール渓谷美術が持つ厳格な壮大さを特徴とする。聖ヨハネは、従来の伝統的な図像により裸足で表され、装飾の無い袖のついた長いチュニックを纏っている。意味のない余計な部分は削除された。ヴォリュームはシンプルでがっしりしている。布襞は質素で、軽く持ち上げられ、そこから落ちるプリーツが美しく、ブルゴーニュ地方の美術の布襞とは全くかけ離れたものである。きれいに詳細が表された髪は、15世紀中期の流行に従って頭の周りで規則的に切られている。顔の線は純粋で、手のデッサンは繊細に制作されている。動きは無く、腕は交叉され、頭は傾き、目は伏せられ、聖人には静かに悲しく黙想に耽る態度が与えられている。
内向性の探求、質素でモニュメンタルな様式はトゥールに住んだ画家ジャン・フーケの美術に近い。またこの《聖ヨハネ》は15世紀第2半期のトゥレーヌ地方の木彫のヴァイタリティーをも証言するもので、今日もその中のたくさんの工房の名前が残っている。木は元々多彩色だったはずで、この彩色がより一層の表情を与え、細部を明確にした。
出典
- VITRY Paul, "Quelques bois sculptés de l'école tourangelle du XVe siècle", Gazette des Beaux-Arts, tome 31, 1904, pp. 107-119.- L'Art du Val de Loire de Jean Fouquet à Jean Clouet, catalogue exposition, Tours, Musée des Beaux-Arts, 1952, n 92, pp. 71-72.
- AUBERT Michel et BEAULIEU Michèle, Description raisonnée des sculptures du musée du Louvre, Tome 1 Moyen Age, Paris, 1950, pp. 208-209.
作品データ
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《カルヴァリオの丘の聖ヨハネ》
15世紀第3四半世紀
19世紀にロシェ=シュール=アンドロワ教会内に飾られる(アンドル=エ=ロワール県)、作品由来不詳
ロワール渓谷
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クルミの木、僅かな多彩着色跡
高さ1.40m、幅0.46m 、奥行き0.39m
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1904年5月10日付条令により取得
R.F. 1383
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リシュリュー翼
1階
ミシェル・コロンブ
展示室11
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
