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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《キリストの埋葬》

《キリストの埋葬》

© 2009 RMN / Stéphane Maréchalle

絵画
イタリア絵画

執筆:
François Aline

最初、ジョルジョーネの影響を受け、《田園の奏楽》を制作した時期を経た後、ティツィアーノは、その作品において古典的な厳格さと「色彩の錬金術」の効果とが結びつく成熟期に到達する。マントヴァのゴンザーガ家のために描かれた《キリストの埋葬》の中では、ティツィアーノは身体を暖かな色調で染め上げている黄昏の光によって悲劇を強調するが、一方で、キリストの蒼白な遺骸は影の中にほとんど沈み込んでいる。

主題

アリマタヤのヨセフはピラトに乞うて、キリストの遺骸を十字架から下ろし、埋葬する許可を得る。キリストの手を持つ聖ヨハネと、こちらに背中を向けているニコデモの助けを得て、弟子が遺骸を白布に包み、墓の方へ運んでいる。苦悩に打ちのめされてマグダラのマリアに支えられる聖母の前でこの場面は繰り広げられている。画面全体はイエスの遺体が形作る水平方向の線から組み立てられている。フリーズ型の様式はこの動きに沿っており、その結果キリストの周りに作られた唯一の平面に集められた荘厳な人物像たちに視線が集中するようになっている。均衡に対するこの新たな探求は、ティツィアーノの作品における転換点を画している。画家は、真に古典的な厳格さに達するため、大胆にも、空間を狭め、主題を単純化しようと試みている。

調和の取れた絵画

ティツィアーノは死と苦痛という主題を繰り返し取り上げており、ここではそれが抑制された感情的な力強さと共に描写されている。黄昏の光がこの作品の解釈において本質的な役割を担っており、雷雨になりそうな空から漏れた交互の影と光が劇的な雰囲気を高めている。こうしてキリストの蒼白な遺骸の半分は激しい側面からの光を受けている一方で、その顔と上半身はニコデモの影の中に留まっている。統一された光によって、色彩の移り変わりは繊細に表現され、その結果黄金色の起伏を備えた暖色の効果が所々に見受けられる。
作品は元マントヴァのドゥカーレ宮殿に置かれていたものであり、おそらく1520年頃にイザベッラ・デステ、もしくはその息子フェデリーコ・ゴンザーガ2世のために描かれたと思われる。フェデリーコ2世は、ルネッサンスの芸術庇護者最大の名家の一つであるゴンザーガ家を代表する存在であった。

作品データ

  • ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、通称ティツィアーノ(ピエーヴェ・ディ・カドーレ、1488-1489年-ヴェネツィア、1576年)

    《キリストの埋葬》

    1520年頃

  • 画布に油彩

    縦1.48m、横2.12m

  • ルイ14世コレクション

    INV. 749

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    国家の間エントランス 16世紀のヴェネツィア絵画
    展示室7

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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