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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門> 《キリストの磔刑像》

《キリストの磔刑像》

© 1990 RMN / Daniel Arnaudet

工芸品
ルネサンス

執筆:
Sophie Baratte

この浅浮き彫りには、キリストの磔刑が4人の人物とともに描かれている。作者は、1443年から1454年にかけて、パドヴァの聖アントニオ聖堂で仕事をしていたドナテッロと推定されており、ルーヴルには1897年に収蔵された。これは16世紀にメディチ家に記録がある浮き彫りに合致する。当作品は、建物の扉を飾るブロンズの板に類似している。

描写と歴史的背景

キリストが吊るされる十字架は、2本の槍によって幅が広がっているように見え、その間には2人の兵士を認めることができる。前面の両側には、聖母マリアと聖ヨハネが涙にぬれてまっすぐ立っている。斜めに、十字架の横木に立てかけられた梯子(はしご)がこの左右対称の構図に動きを与えている。
この浅浮き彫りは、イザック・ド・カモンド伯爵(1851-1911年)から寄贈された、または彼の死亡時にルーヴルに収蔵された大変美的感覚にすぐれた数々の作品のなかの1点である。イギリスのコレクションに由来する品であった。この作品を、メディチ家に16世紀に記述されている、「史上の人物像を伴う十字架のキリスト」と同一視する見方がある。

作者

ドナート・ディ・ニッコロ・ベット・バルディ、通称ドナテッロ(1386年(?)‐1466年)は、主にフィレンツェとパドヴァで彫刻家として活躍するようになる前、ギベルティの工房で修行をした。この浮き彫りは、ローマのサン・ピエトロ大聖堂のタベルナクルムのために制作された大理石の浅浮き彫りと、フィレンツェの聖ロレンツォ教会のサグレスティア・ヴェッキア(古聖具室)のために制作された浮き彫りと比較して、彼の作品であると推定されている。原型は1440年にパドヴァに発つ前に制作された可能性がある。しかし、鋳造工の仕事が有名な、パドヴァに滞在中に制作されたのかも知れない。専門家によっては、15世紀後半に、ドナテッロの工房で制作された、または、メディチ家のために制作を行っていたベルトルド・ディ・ジョヴァンニ(1440年頃‐1491年)の作と推定する者もある。

15世紀初頭のフィレンツェの浮き彫り芸術

1402年に行われたフィレンツェの大聖堂の洗礼堂の扉のためのコンクールは、15世紀初頭のフィレンツェにおけるブロンズ芸術の復活を示している。フィリッポ・ブルネレスキとロレンツォ・ギベルティの「アブラハムの犠牲」の浅浮き彫りは、今でもフィレンツェのドゥオーモ付属美術館に保存されている。

作品データ

  • ドナート・ディ・ニッコロ・バルディ、通称ドナテッロ(推定)

    《キリストの磔刑像》

    1440年頃

    イタリア、パドヴァ(?)

  • 緑青ブロンズの浅浮き彫り

    高さ46cm、幅28.80cm

  • 1897年、イザック・ド・カモンド伯爵の遺贈

    OA 6477

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    リッチオ
    展示室12

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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