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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《キリストの鞭打ち》

《キリストの鞭打ち》

© 2007 Musée du Louvre / Angèle Dequier

絵画
スペイン絵画

執筆:
Perny Michèle

1455-1460年の間に描かれたと思われる、キリストの鞭打ちを描写したこのパネルは、バルセロナの聖堂の中にある靴製造組合に捧げらた聖マルコ礼拝堂の祭壇前面に飾られていたものである。縦枠の中で福音書記家たちの象徴の間に靴の形でその標章が彫られている富裕な組合から注文されたこの祭壇飾りは、カタロニア地方における見事な中世美術の証拠であると言える。

祭壇前面部

パネル自体の機能を特定している作品のサイズは、このキリストの鞭打ちの場面に15世紀におけるカタロニア地方の絵画には極めて珍しい場面展開を強いている。場面は幾何学模様の敷石の回廊で水平に繰り広げられており、回廊は五つの柱廊によって田園風景へと広がっている。中央の柱に縛り付けられ、二人の刑執行人によって鞭で打たれているキリストの両脇には、右側に紋章で飾られた玉座に座ったポンテオ・ピラトが顧問たちに囲まれ、左側には観衆が描かれており、そこには二人の子供とおそらく聖ペテロと聖ヨハネと思われる光輪を持つ二人の使徒の姿が認められる。キリストの足元に跪いた二人の天使は、彼の血を集めている。画布の両端に彫刻された二枚のパネルは、組み合わせ模様で飾られ金色に彩色されており、左側には聖ヨハネと聖マルコ、右側には聖マタイと聖ルカといった福音書記家たちの象徴が描かれた二つのメダルが各々ある。聖人たちの象徴の間には、両側に靴製造組合のシンボルである編み上げ靴が浅浮き彫りで彫られている。

異例の保存状態を保つパネル

この絵画の例外的な保存状態は、重要な宗教祝典の際に一年に二度だけ開かれた木製の覆いによる半永続的な保存状況に説明されている。描写された場面の幾何学的かつ壮大な構図や、巧みな遠近法が、細部まで綿密に描かれた人物像やその様相の研究に重ね合わされている。特に赤色が際立つ輝く色彩や、人物像の入念で豪華な衣装の正確な仕上げは、ここに描写されている宗教的特性を持ち合わせた惨劇の非常に冷ややかな調べをもたらしている。

重要な作品

ジャウメ・ウゲートに対するこの作品の帰属は、美術史家や専門家による合意を得ており、彼らは画家の見事な特徴と同時に、画家によるその他幾つかの作品との類似も認めている。実際に、ウゲートは幾つかの細部描写をそのまま用いたり、少々の変化を加えて人物像や付属品を再び使用する習慣があった。バルセロナにおけるゴチック様式の最後の世代に属していた画家の成熟期に当たるこの作品は、正に15世紀スペインにおける最も重要な作品であると言って良いだろう。

出典

-  RESSORT Claudie, Notice 110,  in catalogue Exposition Paris, 1997.

- RESSORT Claudie, GERARD POWELL Véronique, Catalogue des écoles espagnole et portugaise, Editions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 2002.

作品データ

  • ジャウメ・ウゲート(バィツ、タラゴナ地方1412年-バルセロナ、1492年)

    《キリストの鞭打ち》

    1455-1460年頃

    1902年までバルセロナ、大聖堂、聖マルコ礼拝堂

  • 油彩 木(ポプラ材)

    中央パネル :縦0.92m、横1.56m側面パネル:縦0.92m、横0.20m全体:縦1.02m、横2.10m

  • 1902年、パリ、デュエム子爵コレクション1952年、ジュイ・オン・ジョザス、デュエスム生まれ、G.A.デ・モンスティエ・メランヴィル伯爵夫人コレクション税関で差し止めの後、1967年にルーヴル友の会の援助により取得

    R.F. 1967-6

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    ウゲット 15‐16世紀のカタルーニャとカスティーリャの絵画
    展示室28

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

巻物の上に記載:« JOHANNES », « MARCHUS », « MATH.US », « LUCHAS »