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《ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ(1621-1695年)》

© 2011 Musée du Louvre / Thierry Ollivier

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

この彫像は、ルイ14世治下の王室総務局が注文した、国の栄光を築き上げた人物を記念する偉人シリーズに属する。ジュリアンはルイ14世治下の寓話作家の自然さに溢れたイメージを表している。詩人は作品を象徴する主人公である狐と一緒である。台座の浅浮彫りが作家の最も有名な寓話を綴っている。

偉人シリーズ

王室建築総監のアンジヴィレール侯爵は、1776年、徳と才能が謳われる傑出したフランス人の記憶を永久なものにしようと、アカデミーの彫刻家達にその大理石像を作らせることにした。偉人記念は、古代ローマ彫像芸術で好まれたテーマで、古代回帰趣味に迎合したものだった。
このシリーズは特に絶対王政とは切り離せない国の概念の強化を目的とした。1776年から1787年の間に、4体づつの大理石像の注文が7回続いた。この彫刻は、ルーヴル宮殿内の、後に美術館(Museum)となるグランド・ギャラリーに飾られることになっていた。それを待つ間、ルーヴルの古代美術室(カリアティドの間)に置かれた。19世紀初めに、この一連の作品は分散され、主にヴェルサイユ、フランス学士院そしてルーヴルの間で分けられた。ヴェルサイユには、武将像が圧倒的多数保存されているが、ルーヴルには特に、ラ・フォンテーヌ、プッサン、パスカル等の作家やアーティストの像が所蔵されている。

善良さに溢れる作品

1781年に注文を受けたピエール・ジュリアンは、1783年のサロンに石膏原型(ピュイ美術館)を、1785年のサロンに大理石像を提出した。評論家は寓話作家の善良さ、無頓着さ、率直さを賞賛した。ジュリアンは実際、記念像に良く取り入れられる、少々聖像のように見える厳かな態度を採用していない。くつろいだポーズで、無造作に足を交叉している。木の幹によりかけた右手はガチョウの羽ペン(部分的に破壊)を持っている。柔軟に丁寧に仕上げられた髪は、巻き毛を成して前方に落ちる。表情豊かな顔は繊細な肉付けである。深い眼差しは、思考の鋭さを表しながら、夢をみる様に遠くを見つめる。額は考察のため皺が入っている。軽い微笑が善良な悪戯っぽさを示す。ジュリアンは作家の容貌の特徴表現ではなく、活気と知性を表現することを狙った。

永遠性と当世の服装

彫刻家は、ブイヨン公爵夫人が語った逸話を表しているようである。ある朝、ヴェルサイユで、彼女は木の下で空想に耽るラ・フォンテーヌに出会った。そして夕刻、同じ場所で同じ状態の彼に出会った。ジュリアンは何よりも、創造力ある空想の永遠性を表現する。ごつごつした地面や寓話作家が寄りかかっている木の幹は、場所がどこかを示すのではなく自然を表す。逆に服装は、規則に従い当時のものである。ジュリアンはここでその技術を駆使し、広がったボタン付きの袖、ネクタイ、広いボタン穴、バックル付き短靴などを楽しげに描写する。アーティストは、寓話作家が動物の世界に託して宮廷悪批判をしたその作品にまつわるモチーフを多数表している。作家の近くで、片方の脚を本に載せる狐は作家が特に好んだ動物を象徴する。彼が手に持つ紙には、「狐と葡萄」の話の最初の数行が書かれている。台には、限りない繊細さで彫られた浅浮彫りがあり、9つの有名な寓話が表されている。

出典

- PASCAL André, "Pierre Julien sculpteur", in GBA, avril 1903, pp.336-341.

- BRESC-BAUTIER Geneviève, Sculpture française XVIIIe siècle (École du Louvre, Notices d'histoire de l'art n 3), Paris, 1980, n 43.

- WORLEY Michael Preston, "Catalogue of the Works of Pierre Julien", GBA, novembre 1988, pp.192-193.

作品データ

  • ピエール・ジュリアン

    《ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ(1621-1695年)》

    1785年サロン

  • 大理石

    高さ1.70m、幅1.10m、奥行き1.29m

  • 1960年ルーヴル美術館収蔵

    R.F. 2983

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    1階
    「偉人」のギャラリー
    展示室29

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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