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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《ゼフュロスとフローラ》

Zéphyr et Flore

Musée du Louvre, dist. RMN-Grand Palais - Photo S. Nagy

素描・版画
18世紀

執筆:
Chabod Christine

大規模な装飾事業のための習作であるこの作品は、シャルル・ド・ラ・フォッスがフランスの素描に占める重要な位置をはっきりと示している。ヴェルサイユ宮殿でラ・フォッスがその主要な共同制作者の一人であったル・ブランと、ルーベンスとヴェネチア派の讃美や、その作品における暖い多彩な色遣いにおいてラ・フォッスがその到来を予感させたヴァトーとの間で、ラ・フォッスは、17世紀の伝統を継承しながらも、新しい感性を生み出した移行期の芸術家の世代に属している。

「四季」

楕円形の枠の中の左側に、半身像のフローラが横を向いて腰かけている。フローラは腰まで裸であり、ドレープが脚を覆っている。フローラはゼフュロスを見つめ、左手を青年の顔の方に伸ばしている。半身像のゼフュロスは、フローラの方に身をかがめている。ゼフュロスの左手は、フローラの膝に置かれており、右手に花の冠を持っている。

クロザ邸館の造営装飾

この素描は、ルーヴル美術館所蔵で同じく《ゼフュロスとフローラ》を描いた別の素描と同様、パリのリシュリュー通りのクロザ邸館の食堂を飾っていた「四季」連作の楕円形の絵画に関連付けられてきた。不幸にも破壊された《春》のパネルの準備習作に当たる、フローラを描いた大変有名なルーヴル美術館の素描が示すように、「四季」連作はアントワーヌ・ヴァトーに依頼されたものである。しかしながら、ラ・フォッスの友人であり庇護者でもあったピエール・クロザが、当初1715年から1716年にかけて、「四季」連作と邸館の回廊の天井装飾をラ・フォッスに依頼したのは確実である。《ミネルヴァの誕生》(今日消失)をテーマにした回廊を飾る大作の制作に忙殺されていたラ・フォッスは、この事業のためにヴァトーの助力を仰いだ。ラ・フォッスは、おそらく四季を描く予定であったと思われる。というのも、アランソン(美術館)所蔵のラ・フォッス作とされていた《バッカス》に《秋》のための習作を見ることも可能だからである。この《バッカス》の素描は、マリエットが所蔵し、売り立てのカタログにも言及されていたラ・フォッスの14枚の素描の中の1枚である。この中の5枚は、今日ルーヴル美術館のコレクションの所蔵である。

論争の的になった様式

黒チョークとサンギーヌを取り混ぜて、錯綜した描線により描かれたこの素描の示す簡潔さにもかかわらず、ラ・フォッスの芸術に対する同時代の評価は厳しいままだった。文学者で蒐集家であったアントワーヌ=ジョゼフ・デザリエ・ダルジャンヴィルによる、1761年の『有名画家の人生の抄録』から引用された次の一文がその事情を物語っている。「光の巧みな扱い、大いなる情熱、重苦しいタッチ、重たげな衣襞、そしていささか背の低い人物像が、ラ・フォッスの手になるということを示す手がかりである。」

出典

- BACOU Roseline, Dessins français de Watteau à Lemoyne : LXXXIXe exposition du Cabinet des dessins, cat. exp. Paris, musée du Louvre, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1987, notice 3.

- DUCLAUX Lise, MONNIER Geneviève et PETIET Marie-Noëlle (sous la dir. de), Dessins français du XVIIIe siècle : Amis et contemporains de P.-J. Mariette : XXXVIIIe exposition du Cabinet des dessins, cat. exp. Paris, musée du Louvre, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1967, notice 1.

- GUIFFREY Jean et MARCEL Pierre, Inventaire général des dessins du musée du Louvre et du musée de Versailles. École française, vol. VII, 1907, notice 5450.

- LEVEY Michael, "A Watteau rediscovered", in Burlington Magazine, n 731, CVI, février 1964, pp. 53-58.

- ROSENBERG Pierre et PRAT Louis-Antoine, Antoine Watteau 1684-1721. Catalogue raisonné des dessins, t. II, Milan, Leonardo Arte, 1996, notice 370.

作品データ

  • シャルル・ド・ラ・フォッス(パリ、1636年-パリ、1716年)

    《ゼフュロスとフローラ》

    1715-1716年

  • 黒チョーク、サンギーヌ、白のハイライト、ベージュ色の紙

    縦26 cm、横21.5 cm

  • ピエール=ジャン・マリエット・コレクション、1775年パリでその競売、サン=モリス・コレクション、1793年に亡命貴族の財産として接収の後、1796-1797年に中央美術館に収蔵

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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