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作品 《ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴》

絵画部門 : オランダ絵画

《ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴》

© 2007 Musée du Louvre / Angèle Dequier

絵画
オランダ絵画

執筆:
Collange Adeline

水浴び中のバテシバに目を留めたダビデ王は、遣いをやってバテシバを自分の下へ来させ、その夫である、自身の軍隊の将軍ウリヤを欺く。バテシバのモデルを務めたのはヘンドリッキエ・ストッフェルスである。画家の代表的な作品の一つであるこの絵は、身繕いしているバテシバが王の伝言にこの上なく動揺する様子に焦点を当ててこのエピソードを描いている。彼女は、犠牲者であると同時に罪人でもあるのだ。ここではダビデ王は登場していないが、ルーヴル第11室のヤン・マセイスの作品(INV 1446)の中ではその姿が認められる。

聖書の一場面

裸体の若い女性が白く輝く敷布の上に座り、物思わしげに手紙を手にしており、その間、東洋風のかぶり物をかぶった年老いた侍女が彼女の身繕いをしている。この美しいバテシバが水浴びする姿を宮殿のテラスから見たダビデ王は、激しい恋に落ちるのである。王は手紙を送って彼女を召し入れ、夫の将軍ウリヤを、確実な死の待つ前線へと送り出す。神は不義の関係から生まれた最初の息子の命を奪うことによって、この内縁関係を罰することになる。ヤン・マセイスのような多くの画家らとは対照的に、レンブラントはダビデ王の欲望やその他の逸話的な詳細を描かずに、王の要求に対するバテシバの反応にその視線を集中させている。その結果、非常に心理的な力強さと、より奥深い感情が表現されている。

官能性と悲哀

レンブラントは、その内縁の妻であるヘンドリッキエ・ストッフェルスという実際のモデルをもとにバテシバを描いており、彼女の顔立ちを容易に認めることができる。等身大で描かれたこの裸婦の驚くほどの大きさは、レンブラントの作品の中でも異例である。それは画家が深く愛し続けた裸体であり、圧倒するような肉体の細部を、しわに至るまでわざわざ描き込んだその身体は、ヴェールの透き通るような軽さと、宝石のきらびやかな繊細さとによってエロチシズムが引き立てられている。今まさに犯そうとしている罪の原因でもある、この我々の目にさらされた官能性は、若い女の深く悲しむ様子と対照を成している。理想化された横顔を見せている頭の位置は、巧みに考え出されたものである。というのも、作品のX線撮影によって、レンブラントが初め頭を空を仰いだ姿勢で描いていたことがわかっているからであり、この優しげに傾げた首のほうが、ずっと妥当であると言えよう。もっともこの作品の魅力の大部分は、宿命に従うバテシバという人物の緊張感に存しているのであり、その諦めたような眼差しは、虚空の中へと痛ましげに消えている。

ヴェネツィアの黄金

作品に見られる金色と銅色の色調の暖かな調和は、ティツィアーノやヴェロネーゼといったヴェネツィアの巨匠たちに着想を得たものである。作者の円熟により画風の和らいだこの作品においては、光を扱う絵画的技法が頂点に達している。明暗法のビロードのようなゆらめきは、場面に劇的な効果を与えつつ、専らバテシバの身体を際立たせるのに役立っている。後景の金色のブロケード織りのベッドカバーやまばゆい布の白さは、まさに魅惑的で官能的な女性の裸体のための、きらめく見事な宝石箱のようである。色彩の豊かさとバテシバの心理描写の繊細さが、この作品をレンブラントの最高傑作の一つにしているのである。

出典

- Le Siècle de Rembrandt : tableaux hollandais des collections publiques françaises, Editions de la Réunion des musées nationaux, 1970, p. 181-182.

- FOUCART Jacques, Les Peintures de Rembrandt au Louvre, Editions de la Réunion des musées nationaux, 1982, p. 54-62.

- PARTSCH Susanna, Rembrandt, sa vie, son oeuvre, Weert, 1991, p. 161.

作品データ

  • レンブラント・ハルメンスゾン・ファン・レイン、通称レンブラント

    《ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴》

    1654年

  • カンヴァス、油彩

    縦1.42m、横1.42m

  • 1869年、ルイ・ラ・カーズ博士による遺贈

    M.I. 957

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    レンブラント
    展示室31

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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