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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《テルモピュライのレオニダス》

Léonidas aux Thermopyles

RMN-Grand Palais - Photo F. Raux

素描・版画
19世紀

執筆:
Prat Louis-Antoine

ダヴィッドは、15年間近くかけて《テルモピュライのレオニダス》(ルーヴル美術館)の構想を練り上げた。古代と「理想美」のあらゆる原理を尊重すべく描かれたこの絵画は、古代ギリシア史から取った勇気と美徳の模範を表わしている。すなわち、テルモピュライ(「熱い峠」)の岩だらけの隘路で、ギリシアを侵略したペルシア軍に抵抗し、虐殺されたレオニダスと300人のスパルタ戦死の尊い犠牲である。

疲弊した英雄

絵画《テルモピュライのレオニダス》は、ナポレオンの最初の退位と同じ年に完成した。この絵画は、精神的勝利へと変えられた軍事的敗北を描いている。画面中央には、裸体で戦闘に備えたレオニダスが見える。左側では、戦士が岩壁に「なお旅人よ。スパルタに行けば告げよ。われら法の命ずるままにこの地に眠ると」という有名な句を彫り付けている。戦士たちは、死地に赴く前に抱き合ったり、武器や楯を準備したりしている。奥には、ペルシア軍の艦隊が見える。

あまりにも長くかかり過ぎた絵画?

ダヴィッドは、この作品のために多数の下絵を制作し、絶えず群像と人物の姿態を変更した。1799年頃の作と推定される最初の全体習作(モンペリエ、ファーヴル美術館)では、レオニダスは斜め向きで、レオニダスを取り囲む群像は混乱を招いている。また、背景は岩だらけの巨大な風景で閉ざされている。絵画完成の1年前に制作されたルーヴル美術館所蔵の素描は、明らかに絵画にはるかに近い。完成作の絵画では、開けた背景にするため、右側の木の枝葉がはるかに少なくなっており、雄の騾馬の隊商が未来の戦場を離れているのが見える。

ある種の重苦しさ

この素描は、美術愛好家でダヴィッドの友人のソマリヴァ伯爵向けに制作されたが、実際はダヴィッドのアトリエに残っていた。この素描は、1826年のダヴィッド歿後の売り立てにおいて、早速ルーヴル美術館が購入したものである。ここでの人物の短くずんぐりしたプロポーションは、作品にある種の重苦しさを与えている。ダヴィッドは素描を重視し、幾度にもわたって描き直したが、それゆえ、線描がある種の厚ぼったい印象を与えており、動いているはずの人物が凝固して見える。

出典

- PRAT Louis-Antoine et ROSENBERG Pierre, Jacques-Louis David 1748-1825 : Catalogue raisonné des dessins, vol. I, Milan, Leonardo arte, 2002, n 316.

作品データ

  • ジャック=ルイ・ダヴィッド(パリ、1748年-ブリュッセル、1825年)

    《テルモピュライのレオニダス》

    1813年

  • ペン、黒インク、灰色の淡彩と白のハイライト、紙に黒のクレヨン

    縦20.9 cm、横28.1 cm

  • 1826年4月17日よりパリで行われたダヴィッド歿後の競売(27番)において購入

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

ペンと黒インクで書き込み :L. David/1813