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作品 《テーブルの周りの音楽家》

素描・版画部門 : 17世紀

Concert en famille

RMN-Grand Palais - Photo T. Le Mage

素描・版画
17世紀

執筆:
Grollemund Hélène

17世紀ナポリの最も優れた素描家の一人であるプレーティは、ここでその自由闊達できわめて絵画的な筆遣いの最も美しい一例を示している。この素描は、1630年頃にローマに着いたプレーティの若い頃の作品であり、ガレリア・ドーリア・パンフィーリ(ローマ)のコンサートのための習作である。構図は、ここでは画面右側で中断されているが、絵画ではより複雑になる。

音楽と社会

この素描は、サン=モリス・コレクションの無名のイタリア画家の作品の中に発見され、19世紀にはヴェネチアの画家と見なされていたが、40年ほど前にマッティア・プレーティに帰され、ガレリア・ドーリアのコンサートに結びつけて考えられるようになった。実際ガレリア・ドーリアにも、この素描の画面左側に座った物思わしげなポーズの男が見られ、人物の心理の研究に長けた若いプレーティの才能が遺憾なく発揮されている。このタイプの際立って太った人物像は、プレーティの描く饗宴のあらゆる場面にしばしば登場することになる。天を見上げた若い歌い手や、スピネット(小型のクラヴサン)を弾く若い娘は、絵画作品でも取り上げられているが、絵画ではスピネットを弾く若い娘は、テーブルの反対側に位置している。絵画は、右方向に引き伸ばされ、テーブルの後ろ側の歌い手のグループはより密集し、親密な場面は社会生活の真の一断面へと変化しているのである。

カラヴァッジオの影響

若きカラブリア人であったマッティア・プレーティは、ナポリを経由して1630年頃にローマに赴き、画家であった兄グレゴーリオのもとに身を寄せた。プレーティは、ローマに着いてほどなくして、風俗画や、三人やそれ以上の複数の人物のコンサートを描き、末期カラヴァッジオ派と直接交流をもった。これらの絵画は、明らかにカラヴァッジオ風であり、この点においてプレーティは、真に迫った描写と光の効果を追求するカラヴァッジオの革命に魅了された他の若い画家(ヴァランタン、ヴーエ)の作品に近い。この素描自体に見られる主題の選択や、一種の表現の追求としての人物の配置が、こうしたカラヴァッジオの影響を物語っている。この素描では、構図が明確に定められている一方、プレーティは細部に関しては単純化をいとわずきわめて自由に解釈し、こうして非常に暗示的な絵画的効果に至ったのである。

すでに確立された作風

プレーティの様式言語は、ここで完全に確立されている。プレーティは、少なくともサンギーヌの習作に関しては、その後も若い頃の線描の作風に忠実であり、それを豊かに展開こそすれ、本質的に変更することはなかった。エネルギッシュで確実な線描、よく研究された荘重な構図、明暗のコントラストがそうした特徴として挙げられるが、ここでは他の素描ほどそうした特徴ははっきりと現れていない。このコンサートの素描の紙葉が磨耗しており、とりわけ人物の腕のプロポーションにいささかぎこちなさが残るとは言え、正確かつ洗練された線描や、いくつかの輪郭線の強調は、モーデナのサン・ビアージョの丸天井のために制作された長期に渡る円熟期の素描のシリーズや、プレーティがナポリに一時滞在した後の大作である、ラ・ヴァレッタのサン・ジョヴァンニ副大聖堂の穹窿(きゅうりゅう)装飾を予告している。

出典

- IPPOLITI Caroline, MARINI Maurizio, STRINATI Claudio (sous la dir. de), Mattia Preti disegno e colore, Catanzaro, 1991, n 1.

- LOISEL Catherine, L'Oeil du connaisseur. Dessins italiens du Louvre : hommage à Philip Pouncey, Ce exposition du cabinet des Dessins, cat. exp. Paris, musée du Louvre, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1992, n 113.

- MUZII Rossana, Mattia Preti tra Roma, Napoli et Malta, cat. exp. Naples, Museo di Capodimonte, 1999, p. 207.

- VITZTHUM Walter, MONBEIG-GOGUEL Catherine, Le Dessin à Naples du XVIe au XVIIIe siècle, XXXIXe exposition du cabinet des Dessins, cat. exp. Paris, musée du Louvre, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1967, n 61.

作品データ

  • マッティア・プレーティ(タヴェルナ、1613年-ラ・ヴァレット、1699年)

    《テーブルの周りの音楽家》

    1630-1640年頃

  • サンギーヌとサンギーヌの淡彩

    縦23 cm、横30.6 cm

  • サン=モリス・コレクション、1793年に亡命貴族の財産として接収の後、1796-1797年に中央美術館に収蔵

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

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