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作品 《ドラウアー港、デンマーク》

絵画部門 : スカンディナヴィア絵画

《ドラウアー港、デンマーク》

© 2005 RMN / Jean-Gilles Berizzi

絵画
スカンディナヴィア絵画

執筆:
Kazerouni Guillaume

エカスベアの日記によると、《ドラウアー港》とタイトルが付けられたこの絵画は、画家のフランスおよびイタリア滞在の15年後に当たる正確には1825年8月3日に、おそらく同じ年の7月に描かれた下絵デッサンを元に制作された。海と同時に風景を描いた偉大なオランダの伝統に則したこの穏やかな海辺の作品は、光に満ちた穏やかな夏の一日を描写しており、デンマークの漁村の日常生活における恵まれた一時を極めて率直に描き出した画家の写実性に対する執着を透かし見せている。

「デンマーク絵画の父」

その作品だけでなく教育者としての立場からも、エカスベアは非常に早くから「デンマーク絵画の父」と見なされ、全ての世代の画家がその後に付き従った。コペンハーゲンの芸術アカデミーにおける最初の学習の後、彼は6年間(1810-1816)に渡る旅に発ち、パリではダヴィッドのアトリエで一年間を過ごし、ヨーロッパ中の芸術家で溢れかえるイタリアにも赴いた。この時期に彼は自然を研究し、風景画に磨きをかけた。この時の経験とダヴィッドによる新古典主義の厳格さに影響を受け、エカスベアは自然に対する直接の探求が重要である写実主義的で厳格で組み立てられた作品を制作するようになる。こうして彼は、18世紀に由来する理想化された絵画に未だ特徴付けられていたデンマークの流派に別れを告げたのである。

海洋画

風景画および特に海洋画がエスカベアの好んだ分野であったが、画家は全てのジャンルを試みている。1825年に描かれたルーヴルの作品は、画家のフランス・イタリア旅行の後に位置しており、これらの土地で得た豊かな影響が備わっている。ここでエスカベアは入念な写実性を用いて、コペンハーゲン南部のアマー島にある漁村の小さなドラウアー港を再現している。作品は空と海に均等の役割が与えられた水平の二つの部分に分けられている。帆船のマストはこれらふたつの部分をつなぎ合わせると同時に、画面に垂直な要素をもたらしている。前景では人物の姿が場面に活気を与えている。明るい色調の中で非常に克明に仕上げられている全体は、冷ややかで洗練された光に満ちている。複数のメッセージを帯びているフリードリヒの風景画とは反対に、エスカベアは我々にデンマークにおける日常生活の一時を率直に伝えているのである。

黄金期、国民的絵画

デンマーク絵画の黄金期は19世紀前半の50年間に制作された絵画を指している。一方でこの芸術的に花開いた時期は、激動の経済的社会的背景によって特徴付けられている。この再生の真のパイオニアであるエスカベアの後には、ダール、ルンドビー、コプケといった画家たちによって風景画と風俗画にたいする関心が展開され、土地柄や生活習慣的なデンマーク固有の特徴が強調されるようになるのである。

作品データ

  • クリストファー・ウィルヘム・エカスベア(スレースヴィ、1783年-コペンハーゲン、1853年)

    《ドラウアー港、デンマーク》

    1825年

  • カンヴァス、油彩

    縦22cm、横31cm

  • 1980年取得

    R.F. 1980-45

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    スカンディナビア諸国 19世紀前半
    展示室D

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

右下に制作年:1826