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作品 《バリケード、モルテルリー通り、1848年7月》

絵画部門 : フランス絵画

《バリケード、モルテルリー通り、1848年7月》

© 1989 RMN / Droits réservés

絵画
フランス絵画

執筆:
De Vergnette François

エルネスト・メッソニエは、1848年6月に労働者が蜂起した際、共和国政府の衛兵隊によってバリケードが奪取された後のパリの光景を描いている。劇的なレトリックを一切排したこの場面は、これ以前にウジェーヌ・ドラクロワがバリケードを描いた絵画《民衆を導く自由の女神》と比べると、きわめて独創的であることが分かる。メッソニエの絵は、まさに真の写実主義の証であると言える。アンシャン・レジームにおいて、緻密な風俗画を描いていたメッソニエは、ここに傑作を生み出したのである。

バリケード奪取の後

バリケードの名残である舗石や、手足が折れ曲がった暴徒の遺体が、古い家屋が立ち並ぶパリのとある通りの中心を占めている。エルネスト・メッソニエは労働者が蜂起した際の1848年6月25日に、目の前で起こった出来事を写生した水彩画(パリ、ルーヴル美術館)を基に、この絵を制作した。これらの蜂起は、1848年の2月革命から数ヶ月後も経たずに勃発し、始まったばかりの第二共和政を震撼させた。この絵は、衛兵隊長を務め、政府寄りであったメッソニエの目の前で、市役所近くのバリケードが奪取された後に繰り広げられた光景を描いている。この絵画は、1830年の革命を讃え、バリケードを描いたドラクロワの作品《7月28日-民衆を導く自由の女神》(1831年、ルーヴル美術館)と比べると、きわめて独創的であることが分かる。ここでは寓意や劇的なレトリックといったものが一切排除され、1848年の事件によって引き起こされた最も衝撃的な光景が表現されているのだ。

「小さな巨人」による傑作

メッソニエは、この作品を《6月》という題で1849年のサロンに出品しようとしたが、あまりにも最近の出来事だったために断念している。こうして作品は、《市街戦の記憶》という題で1850-1851年のサロンに展示されたのだが、批評家たちはこの絵の不快な主題に困惑した。ただ一人テオフィル・ゴーティエ(1811-1872年)だけが、メッソニエの絵に描かれた「誰も語りたがらない本当の真実」に言及し、興奮を隠さなかった。ウジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863年)は、この絵の基となった、現地で写生された水彩画を見て衝撃を受けたと言う。この作品は、メッソニエの傑作と言えるだろう。画家の作品のほとんどは、アンシャン・レジーム下の日常生活を描写したもので、小さなサイズのものが多い。実際、作品のサイズが小さく、メッソニエ自身も小柄なことから、エドガー・ドガ(1838-1917年)は、メッソニエを「小さな巨人」と呼んでいた。メッソニエは、1864年に別の有名な絵画《フランス軍の戦闘》(パリ、オルセー美術館)を制作しているが、この作品は19世紀に最も高値で売却されている。

真実の証

この絵は、きわめて写実的である。メッソニエは、舗石も暴徒も含め、画面全体に同じように注意を払いながら描いた。この作品は、歴史画とは異なり、メッセージのない、ありのままの現場の確認のように見える。歴史的な出来事を描写しているにもかかわらず、この作品はその小さなサイズ故に、むしろ風俗画に属している。最近ある美術史家は、この絵が、将来反逆しかねない者に対する警告を表わしていると解釈した。というのも、おぞましい光景を前にしたメッソニエの冷静さが、画家の属する社会階級であるブルジョワジーの、恵まれない階級に対する敵意を表わしているかもしれないからである。

出典

- CAIN HUNGERFORD Constance, Ernest Meissonier, catalogue d'exposition, Lyon, musée des Beaux-Arts, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1993, pp. 162-166.

- SALE Marie-Pierre, in Revue du Louvre, 1998, n 2, pp. 91-92.

作品データ

  • エルネスト・メッソニエ(リヨン、1815年-ポワシー、1891年)

    《バリケード、モルテルリー通り、1848年7月》

    1848年

  • 油彩、カンヴァス

    縦29 cm、横22 cm

  • 1942年、使用収益権を保留したままでのカルロス・ド・べステグイの寄贈。1953年、ルーヴル収蔵

    別称《市街戦の記憶》

    R.F. 1942-31

  • 絵画

    シュリー翼
    3階
    カルロス・デ・ベイステギの寄贈作品
    展示室A

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

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