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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《パトロクロスの葬送》

Funérailles de Patrocle

RMN-Grand Palais - Photo F. Raux

素描・版画
18世紀

執筆:
Prat Louis-Antoine

この素描は、ダヴィッドが1778年にローマで描き、今日ダブリン・ナショナル・ギャラリー(アイルランド)に所蔵されている絵画《パトロクロスの葬送》のための準備習作である。ダヴィッドが1774年にローマ賞を受賞して最初にイタリアに滞在した際、ローマで制作した最も大きな素描の中の一枚である。

ホメロスの主題

『イリアス』の大部分を占める、トロイアの城壁下におけるギリシア人とトロイア人の戦争にまつわるエピソードの中で、アキレウスのギリシアの友人パトロクロスの死は、最も有名なエピソードの一つである。アキレウスは、今度は友人の復讐を果たすために(パトロクロスを殺した)ヘクトルを殺害し、その後アキレウス自身はパリスの放った矢に踵を射抜かれる。パトロクロスの葬送は、アキレウスにとって友人を讃えると同時に自身のヘクトルに対する勝利を祝う機会でもあった。場面は、トロイアを包囲するギリシア人の陣地で展開している。パトロクロスの遺体は火葬壇の上に置かれ、同時にパトロクロスに敬意を表するためトロイア人の捕虜が生贄に捧げられる。背景の岸辺には、ギリシア艦隊が錨を下ろしている。ヴィーナスとアポロンが、上空から場面をじっと見つめている。

長い間行方不明だった絵画

1779年にダヴィッドは、ローマからパリに絵画《パトロクロスの葬送》を送ったが、この絵画はほどなくして行方不明になり、1972年にようやく見つけられた。その際、ダブリン美術館がこの絵を取得したのである。ルーヴル美術館所蔵の素描に加え、オンフルールのウジェーヌ・ブーダン美術館に所蔵されている別の大きな素描も、この作品の準備習作である。この2枚の素描の大きさから見て、ダヴィッドは、様々な群像を組み合わせるために何枚かの紙を並べる必要があった。画面中央で、アキレウスがパトロクロスの裸の遺体を支えているのに対し、ヘクトルの遺体はいまだ戦車に結び付けられている。

いまだバロックの美学

ダヴィッドは、ローマ滞在時に徐々に、この素描ではまだ見られる17世紀イタリアの巨匠の影響から脱し、古代に想を得た厳格さと「理想美」に浸りつつあった。しかし、この素描では、ダヴィッドはまだ、見る者の関心を分散させるような大勢の人物からなる群像表現、きわめて小さく曲がりくねった人物像、あちこちを照らし出す光といった、バロックの構図の原理に従っている。この素描を基にした絵画は、アキレウスとパトロクロスの一群を火葬壇の下に配置し、すでにより均一な趣を与えている。

出典

- PRAT Louis-Antoine, ROSENBERG Pierre, JacquesLouis David 1748-1825 : Catalogue raisonné des dessins, 2002, I, n 28.

作品データ

  • ジャック・ルイ・ダヴィッド(パリ、1748年-ブリュッセル、1825年)

    《パトロクロスの葬送》

    1778年

  • 4枚の紙に黒チョーク、ペン、黒と褐色のインク、灰色の淡彩、白のハイライト

    縦 0.330 m、横0.755 m

  • 1896年頃にルーヴル美術館に収蔵?

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

ペンで右下に書き込み:David f R