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作品 《パンテオン、コロッセウム、トラヤヌス帝広場のある建築の幻想画》

素描・版画部門 : 18世紀

Caprice d'architecture avec le Panthéon, le Colisée, le forum de Trajan

素描・版画
18世紀

執筆:
Mancini Federica

ジョヴァンニ・パオロ・パンニーニは、1711年以降ローマに滞在した。パンニーニは、この歴史と記念建造物のある永遠の都ローマから、空想上の光景をテーマとする最も成功したいくつかの素描の着想を得たのである。パンニーニの諸作品は、ルーヴル美術館所蔵のこの素描のように、実在する彫刻的要素と建築的要素を想像上のヴィジョンによって組み合わせて、風景を再構成したものである。

ローマの建築物の「いろは」

ルーヴル美術館のこの想像に基づく素描には、ローマの最も有名な記念建造物のいくつかが示されており、非現実的な雰囲気の中で、一群の人物が廃墟のただ中に描かれている。画面左側では、アントニヌス・ピウス帝とファウスティーナ皇妃の神殿に由来するライオンのフリーズで神殿が飾られているのに対し、右側にはパンニーニの想像の産物であるヒュドラと戦うヘラクレスの彫像が見える。背景には、主要な記念建造物がパンニーニの個人的なやり方で集められており、マルクス=アウレリウス帝記念円柱が、左側のパンテオンと右側のコロッセウムの間に位置づけられている。

秩序立てられた空想

この素描に人物が描かれていることで、遡りうる最古の年代を推定することができる。実際、1736年から1740年の間に描かれた肘を付いた人物の準備習作(ベルリン、銅版画室)が知られている。全体的な構図は、ベルリンとウィーンのアルベルティーナ(1762年)に所蔵されている別の素描でも繰り返されている。それゆえ、この趣向が成功を収めたということと、その準備習作が即興で描かれたわけでは決してないということがうかがえる。

ローマ帝国の廃墟

パンニーニは、そのヴェドゥータ(実景描写)と《ローマの遺跡》 によって、国際的なレベルにおいて古代ローマの知識と考古学的関心を高めることに貢献した。パンニーニは、16世紀以来、コダッツィやギゾルフィといった芸術家を通して強化され、普及したイタリアの伝統にくみしている。パンニーニの存命中の名声は、絵画と素描の両方に渡っていたが、とりわけ表現された眺望の遠近法に関してはこの2つのジャンルを区別する必要がある。ルーヴル美術館の素描の場合のように、素描全般では、用いられた技法のおかげで明確に描かれた雰囲気の中で、細部に渡って描き込まれた記念建造物に注意が払われているのに対し、絵画のより広い表面においては水平線が拡張されているのである。

出典

- KIENE Michael, Giovanni Paolo Pannini, cat. exp. Paris, musée du Louvre, Editions de la Réunion des Musées Nationaux, 1992-1993, notice 46.

- LOISEL Catherine, Le Paysage en Europe du XVIe au XVIIIe siècle, cat. exp. Paris, musée du Louvre, Editions de la Réunion des Musées Nationaux, 1990, notice 146.

作品データ

  • ジョヴァンニ・パオロ・パンニーニ

    《パンテオン、コロッセウム、トラヤヌス帝広場のある建築の幻想画》

    1736-1740年以降

  • 黒チョークによる描線にペンと褐色インク、褐色の淡彩と水彩

    縦25.2 cm、横35.7 cm

  • サン=モリス・コレクション(1743-1795年)、1793年に亡命貴族の財産として接収

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

中央に書き込み:J. P. Pannini