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作品 《ピエール・ミニャール(1612-1695年)、主席王室画家》

彫刻部門 : 17-18世紀のフランス

《ピエール・ミニャール(1612-1695年)、主席王室画家》

© 1999 Musée du Louvre / Pierre Philibert

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

彫刻家とそのモデルとを結ぶ友情の証しとなる、画家ピエール・ミニャールの肖像はその存在感に打たれる。デジャルダンは高慢で溌剌とした性格を描写する。長い髪と胸が開いたシャツは、創造者の格好に構わない特徴を享けたもので、アーティストを表現する際に使われるものである。

友情の証のアーティスト姿の肖像

17世紀フランス絵画の主要人物ピエール・ミニャールは、サン・ルカ・アカデミーの会長となったが、これはライバルの王立絵画彫刻アカデミー会長のシャルル・ル・ブラン(1690年にはミニャールが後を継ぐ)に対抗したものだった。マルタン・デジャルダンは存在感と威厳で印象付ける肖像を彫る。モデルの高慢な性格が良く表わされ、左側に振り向くやせ細った顔に、持ち上がった顎、得意げな眼差し、毅然とした眉、権威ある鼻、軽蔑するようにとがらせた口、そしてマントの一片が対角線状に広くドレープを描く。鋭い心理表現と、欠点や個性が強過ぎる部分を消却する理想化が両立している。彫刻家はまた、創造者の格好に構わない点を捕らえ、血気盛んなアーティストの肖像としても表現している。レースの細部が見事に仕上げられたシャツの襟は開き、長い髪はうねり、陰影が肖像を生き生きとさせている。
この肖像は、彫刻家とモデルとを結んだ友情の証である。ヴィクトワール広場のブロンズ製メダイヨンの原型はミニャールが描いており、二人はこの為に協力しあった。デジャルダン死後の財産目録にはミニャール作《パンとシュリンクス》が記されている(もう一つの作品は、ミニャールが上の息子のシャルルに贈ったもので、ルーヴル蔵)。

知られているミニャール肖像

パリでは、二つのミニャールの大理石製肖像が知られている。ルーヴルの胸像は王立絵画彫刻アカデミー由来の作品で、ミニャールの娘のジュール・ド・パ・ド・フキエール伯爵夫人が1726年(11月29日)にアカデミーに贈ったものである。夫人はジャン=バティスト・ルモワーヌ2世に、サン・トノレ通りのドミニック派教会(現在のサン・ロック教会)の父の墓を注文したが、その墓にはもう一つの胸像を置いた。長い間ジラルドン作とされていたこの胸像は、多分デジャルダンの作品の複刻で、場所に合わせた部分的変更が施されている。フキエール伯爵夫人は既に1696年(9月28日)に画家自身による《ミニャールの肖像》(ルーヴル美術館)を贈呈している。この中で、アーティストは自分の作品に囲まれて一層荘厳なポーズをとっており、これはニコラ・ド・ラルジリエール作のシャルル・ル・ブランの肖像(ルーヴル)の形式を採用したものである。

作品の影響

アーティスト達はこの肖像に心を動かされることになる。18世紀には、ルイ=クロード・ヴァッセが明らかにこの作品から想を得てミニャールの胸像を彫り、1757年のサロンに提出した。これは、他の4胸像とともに、トロワの町出身の栄光ある人物を讃える為のものだった。顔の特徴を忠実に写し取り、格好に構わない点を残しながら服装を現代的にし、短縮法を使い、髪房の乱れた様相を留めつつ髪全体を落ち着かせている。1892-1895年頃、画家のセザンヌは、デジャルダン作の胸像の巻き毛の乱れを強調しながら、デッサンをしている(バーゼル美術館)。

出典

- COURAJOD Louis, "Le Buste de Pierre Mignard au musée du Louvre", in GBA, février 1884, p. 153-165, étude reprise dans Alexandre Lenoir, son journal et le Musée des monuments français, III, 1887, p. 73-89.

- HUISMAN Philippe, "Les Bustes de Pierre Mignard", in GBA, 1958, p. 267-272.

- BEYER Victor,  BRESC Geneviève, La Sculpture française du XVIIe siècle au musée du Louvre, Bergame, 1977, n.p.

- Le Peintre, le roi, le héros. L'Andromède de Pierre Mignard, Dossiers du département des Peintures, Éditions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1989, cat. 2.

作品データ

  • マルタン・ヴァン・デン・ボガエルト、通称マルタン・デジャルダン(1637-1694年)

    《ピエール・ミニャール(1612-1695年)、主席王室画家》

    王立アカデミー・コレクション

  • 大理石、小台は赤大理石

    高さ70cm、幅56.5cm、奥行き34.5cm

  • 1793年アカデミー・コレクションから革命期接収、1819年10月19日と1824年5月25日との間に目録記帳

    M.R. 2483

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    1階
    ジラルドンの地下展示室
    展示室20

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

1695年デジャルダンから画家の娘のカトリーヌ=マルグリット・ド・フキエールに贈呈、1726年に後者が王立絵画彫刻アカデミーに贈った。