Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《ファウストゥルスに拾われるロムルスとレムス》

《ファウストゥルスに拾われるロムルスとレムス》

© 1997 RMN / Daniel Arnaudet

絵画
イタリア絵画

執筆:
Dollfus Corinne

ローマの創設者の伝説は、主にリウィウスによってもたらされている。軍神マルスとウェスタの巫女レア・シルウィアの双子の息子たちは、ゆりかごに入れられ、テーヴェレ川に流された。暫くの間狼に育てられた双子は、羊飼いファウストゥルスとその妻に拾われたのである。

ローマ創設の伝説

リウィウスは彼の著作の中で永遠の都の起源について語っている。軍神マルスとウェスタの巫女レア・シルウィアの間に生まれた後、ゆりかごに入れられテーヴェレ川に流された双子の息子たちロムルスとレムスは、アルバ王の羊飼いであったファウストゥルスに拾われた。作品は羊飼いが見つけたばかりの双子の一人を妻のもとに連れ帰る場面を描写している。羊飼いは左手で右側を指差し、狼によって育てられる二人目の赤子がいることを伝えている。羊飼いの表情は押さえきれないその意志を表している。彼の妻は仕事の手を止めて両手で新生児を受け取っている。このしぐさがローマの創設とアルバの崩壊を予言しているのである。アイネイアスの母であり、二人の赤子の先祖であるヴィーナスを象徴する一羽の鳩が、平和のしるしとして藁葺き家の庇の上にとまっており、その下ではひとりの下女が忙しく働いている。

バロック様式の修辞法

人物像に見受けられる威圧感や男性の日焼けた肌色が、古代風の衣装を身に纏った女性の真珠のような光沢を持った肌と対照をなしており、作品の活力と幻想性を強調している。手の動きが、作品の主題となっている行為に見る者の注意を引き寄せている。場面の解釈の明瞭性は、バロック様式の問題性の特徴を備えている。
観ている者の視線は青い空の見晴らしへと導かれ、それによって周辺の空間の広がりが際立てられている。田園風景は、風俗的場面と「羊飼いの礼拝」の主題とを連想させ、古代の道徳とキリスト教の美徳との結びつきを確固たるものにしている。

名高い収蔵先

作品はルイ14世の顧問であったルイ・フェリポ・ド・ラ・ヴリリエールのコレクションからもたされた。ギリシアおよびローマの歴史から想を得た主題を描いた同じサイズの他の9点の作品と共に、この絵画はパリにある現在のフランス銀行にあたるトゥールーズ館を装飾するために制作された。9点の作品のうち5点はルーヴル美術館に収蔵されている。その他の作品は19世紀初頭からカン、リール、リヨン、マルセイユ、ナンシーの美術館に各々所蔵されている。同じくルーヴル美術館に所蔵されているグイド・レーニによる絵画《ヘレネの掠奪》が、おそらくこのパリのギャラリー創設の端緒となったと考えられている。

作品データ

  • ピエトロ・ベレッティーニ、通称ピエトロ・ダ・コルトーナ(コルトーナ、1597年-ローマ、1669年)

    《ファウストゥルスに拾われるロムルスとレムス》

    1643年頃

    ルーヴル美術館は、フランス革命までパリのルイ・フェリポ・ド・ラ・ヴリリエールの邸館(現在のフランス銀行)を飾っていたグエルチーノ、ニコラ・プッサン、グイド・レーニ、アレッサンドロ・トゥルキ、ピエトロ・ダ・コルトーナによる5点の絵画を所有している。

  • 縦2.51m、横2.65m

  • 1794年、ルーヴルに収蔵

    INV. 111

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    グランド・ギャラリー 17世紀前半のボローニャとローマの絵画
    展示室12

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する