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《フェルディナンド・ギユマルデ(1765-1809年)》

© 2009 RMN / Stéphane Maréchalle

絵画
スペイン絵画

執筆:
De Vergnette François

1798-1800年にかけてスペインのフランス大使であったフェルディナン・ギユマルデは、ゴヤによって自信に満ちた若き共和主義者として描かれている。大使の腰帯や二画帽に見受けられるフランスのトリコロールによって、画家は画面に鮮やかな色階をもたらすことに成功した。肖像画家ゴヤは、ここで自らがヴェラスケスの後継者であることを断言している。

強大な共和国の大使

スペインのフランス大使フェルディナン・ギユマルデ(1765-1809)が、横向きで脚を組んだくつろいだ姿勢で座っている。正面を向き、生き生きとして知性溢れる瞳は我々を見つめている。フランスのトリコロールが、巻かれた腰帯や背後の卓上に置かれた二角帽のリボンや羽根飾りにこれ見よがしに主張されている。人物は強大で自身に満ち溢れた共和国を体現している。フェルディナン・ギユマルデは1798年に外務大臣で旧オータン司教であったタレーランの推薦でスペインにおけるフランス大使に任命された。実はギユマルデはオータン出身の医師で、市長、下院議員に選出された後にオータンの代表として国民公会に出席している。1800年にフランスへ召還された後は知事になっている。しかしこの大使には、1809年に精神病の末に死去するという悲痛な運命が待ち受けているのである。

ゴヤが最も愛した作品

この肖像画の注文に関しては、とあるフランス人からゴヤに依頼されたという状況の仮定のみが述べられている。大使は教養豊かな親仏家の大臣ウルキホや政治家ホベリャノスと親交があり、彼らは同時に画家の庇護者でもあった。彼らはおそらく、1788年以降王室宮廷画家であったゴヤに肖像画を制作してもらうようフェルディナン・ギユマルデに勧めたものと思われる。この作品は1799年7月にサン・フェルナンド・アカデミアに展示され、その後モデルによってフランスに持ち帰られた。その後ドラクロワの友人でもあった彼の子息が、作品をルーヴル美術館に寄贈している。ゴヤはかつてこの肖像画より見事な作品を制作したこのがないと断言していた。一方で肖像画家としての彼の作品は、1794-1808年に渡って数多く制作されており、中には《カルロス4世の家族》(マドリッド、プラド美術館所蔵)といったような、ヴェラスケス派の伝統を刷新するような傑作が数多く含まれている。同時にゴヤは宗教画家、歴史画家、装飾家、優れた素描画家でもあり、これらの年代にとりわけ《気まぐれ》といった多くの素描画を制作している。

優れた技量と生き生きとした印象

この肖像画は画面から発される生命の印象からも例外的な作品であると言える。モデルの姿勢は自然であると同時に非常に計算されているように思われ、ゴヤが普段モデルに与えるより一層簡潔で堅苦しいしぐさ(《デル・カルピオ伯爵夫人》、ルーヴル美術館所蔵)と非常に異なっている。同時に画家は精神的な深みを表現している。彼は透明感のある黒色を際立たせている鮮やかな色階を用いている。優れた技量にあふれた筆づかいの選択と同じく、ゴヤは自らがヴェラスケスの継承者であることを示しているのである。

出典

- AUGE Jean-Louis, Goya. Un regard libre, catalogue d'exposition, Lille, Palais des Beaux-Arts, Philadelphie, The Philadelphia Museum of Art, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, Philadelphie, The Philadelphia Museum of Art, 1998, pp. 185-186.

- BATICLE Jeanine, in Écoles espagnole et portugaise, catalogue du département des peintures du musée du Louvre, Éditions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 2002, pp. 289-290.

作品データ

  • フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス(フエンテトードス、1746年-ボルドー、1828年)

    《フェルディナンド・ギユマルデ(1765-1809年)》

    1798-1799年

  • カンヴァス、油彩

    縦1.86 m、横1.24m

  • 1865年、モデルの子息、ルイ・ギユマルデによる遺贈

    M.I. 697

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    ムリーリョ スペインの黄金期 16‐17世紀
    展示室26

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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