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作品 《フランスの旅の途上における聖マウルスの奇跡》

素描・版画部門 : 18世紀

Ciboire à décor héraldique

素描・版画
18世紀

執筆:
Boyer Sarah

このきわめて完成度の高い素描は、聖マウルスに触れられることによって治癒した病人のいくつかの集まりを描いている。この素描は、当時修道院付属の教会の古文書保管所の所長であったベネディクト会の神父エラズモ・ガットーラが注文した、モンテ=カッシーノ修道院の4枚の絵画の中の1枚のための準備習作である。この素描は、1944年に破壊された、写真によって知られる最終作の絵画にきわめて近い。

素描、ボッツェット(スケッチ)、絵画と複製

ソリメーナがこの記念碑的な事業に携わったのは、1697年から1708年にかけてのことである。この事業は、二つの礼拝堂のフレスコ装飾と内陣の4枚の大きな絵画を含み、その中の一枚が《フランスの旅の途上における聖マウルスの奇跡》である。この絵画のボッツェット(スケッチ)(ブダペスト)と複製(トゥーロン、美術館)は、わずかな違いこそあれ、この素描と同じ段階の構図を示している。細部に関して主要な変更が行われたのは、人間に置き換えられた驢馬や、右端に座った人物の位置、あるいは驢馬の頭上の人物の一群といったところである。ボッツェットでは、この一群は最終作の絵画と同様に表わされている。

ナポリにて

自然主義の一形式を志向する研究に基づいて、バロック様式に対抗する折衷的な手法を構想していたソリメーナは、逆説的にバロックの最も偉大な芸術家の一人であり、18世紀前半のナポリにおいて最も活躍し、重要な成功を収めた画家の一人であった。自身の画風を確立する段階でジョルダーノとプレーティに影響を受けたソリメーナは、時代の流行に従い、次第に古典主義的な傾向を強めるようになる。

プレーティかジョルダーノか?

ソリメーナがプレーティに一度も出会ったことがなかったとしても、ソリメーナとプレーティの関係は様々な面に及んだ。プレーティの芸術に見られる多様さは、ソリメーナの絵画にも絶えず見出される。ソリメーナの前半生全てにおいて、ジョルダーノがナポリ派の筆頭であったのに対し、ソリメーナは、ジョルダーノの独占状態に直面して、唯一可能な他の様式的な選択肢であった同時代人プレーティの芸術を参考にしたようである。それはまた、プレーティが交流を持つことによってその作風を確立したローマ派のデッサンの正確さと荘重な人物像にソリメーナが惹かれたためでもあった。

出典

- Angelo e Francesco Solimena : Due culture a confronto, cat. exp. Nocera Umbra, Salerne, Soprintendenza, alle Antichità delle Province di Salerno, Avellino e Benevento, Milan, Franco Maria Ricci, 1990.

- DE MARTINI Vega, BRACA Antonio, Angelo e Francesco Solimena, due culture a confronto, actes du congrès, Nocera Inferiore, 17-18 novembre 1990, Naples, F. Fiorentino 1994

- VITZTHUM Walter, Le cabinet d'un grand amateur. Pierre-Jean Mariette (1694-1774) : dessins du XV siècle au XVIIIe siècle, cat. exp. Paris, musée du Louvre, 1967, n 134.

作品データ

  • フランチェスコ・ソリメーナ

    《フランスの旅の途上における聖マウルスの奇跡》

    1697-1708年

  • 褐色の淡彩、黄色がかった褐色の淡彩、黒チョーク

    縦21.5 cm、横47.3 cm

  • ピエール=ジャン・マリエット・コレクション、1775年11月15日よりパリでその競売(721番の一部)、国王美術品蒐集室のために購入

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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