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作品 《ホラティウス兄弟の誓いのための習作》

素描・版画部門 : 18世紀

Etude pour le 'Serment des Horaces'

素描・版画
18世紀

執筆:
Prat Louis-Antoine

ダヴィッドの素描帳の中に含まれているこの黒チョークによる素描は、1785年のサロンで新古典主義の勝利を確たるものにした、ダヴィッドの最も有名な絵画《ホラティウス兄弟の誓い》のための習作である。この場面は、コルネイユの悲劇『オラース(ホラティウス)』に想を得たものだが、この著作の特定の場面を表わしているわけではない。

ローマの素描帳

この素描は、ダヴィッドが1784年に二度目にローマに滞在した際に用いた習作帳の21枚目に描かれている。ダヴィッドは、絵画《ホラティウス兄弟の誓い》を準備するためにローマに赴いた。この小さな83枚の素描帳には、写生に基づく人物習作、都市の景観、古代の作品や巨匠に基づく模作や、《ホラティウス兄弟の誓い》のための習作が含まれている。ここでは、特定の細部(剣、足)が、クロッキーの対象となっている。このページでは、年老いたホラティウスの頭部のための習作(21枚目の表ページの頭部習作をなぞったもの)と、作品右側の悲嘆に暮れる女性たちの配置を追求した部分が並置されている。ここに見える階段は、絵画では消え去ることになる。

新しい絵画の宣言

《ホラティウス兄弟の誓い》は、ラテン語で「エグセンプルム・ウィルトゥティス」と呼ばれる、勇気と美徳の模範を描いた主題によってまず、新古典主義運動の宣言と見なされている。ホラティウスの3人の息子は、敵であるクリアトゥスの3人の息子と死を賭して戦うと父に誓いを立てている。画面右側で悲嘆に暮れる女性たちの中に見える、ホラティウス兄弟の妹カミッラが、クリアトゥス三兄弟の中の一人と婚約していたため、状況はなおさら痛ましい。ダヴィッドは、《ホラティウス兄弟の誓い》に主題を決める以前、ホラティウスの物語の別のエピソード、とりわけはるかに暴力的なエピソードを描くことを考えていた。そのエピソードとは、6人の男の間の死闘で唯一人生き残ったホラティウス三兄弟の一人が、ローマに帰還し、婚約者の死を嘆き悲しんだ妹をとがめて殺害するというものである。

多数の習作による研究

ルーヴル美術館所蔵のこの素描帳の他に、ホラティウスのテーマに関する数多くの習作素描が知られている。《ホラティウス兄弟の誓い》に関する素描以前の、カミッラの殺害を表わす素描では、構図はいまだ動きが多くバロック的である。1782年以降に描かれた、リール美術館所蔵の《ホラティウス兄弟の誓い》の素描は、逆に古代の浅浮彫に似たフリーズ型構図を取っている。ホラティウス三兄弟の男性的な決意と、母や妹や兄弟の中の1人の妻の嘆きとの対比は、作品を貫く緊張感を完璧に表わしている。

出典

- PRAT Louis-Antoine, ROSENBERG Pierre, Jacques Louis David 1748-1825 : Catalogue raisonné des dessins, 2002, II, n 1304.

作品データ

  • ジャック=ルイ・ダヴィッド(パリ、1748年-ブリュッセル、1825年)

    《ホラティウス兄弟の誓いのための習作》

    1784年

  • 紙に黒チョーク

    縦0.135 m、横0.188 m

  • 1918年にシャルル・ノルマン夫人により取得

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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