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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《マリー・ダグーの肖像》
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Portrait de Marie d'Agoult
素描・版画
19世紀
シャッセリオーは、師のアングルと同様、自身の知人の素描肖像画を好んで制作した。こうした作品は、写真がまだ初歩的な段階でしかなかった時代に大いに評価されたのである。こうして1839年から1856年にかけて、シャッセリオーの手になるおよそ80枚の素描肖像画が知られている。この作品は、シャッセリオーの友人の一人で、フランツ・リストとの10年に及ぶ愛人関係で有名であったフラヴィニー伯爵夫人マリー・ダグー(1805-1876年)を描いたものである。
友人兼批評家
マリー・ダグーは、シャッセリオーにとって社交界の単なる知人ではなかった。マリー・ダグーは、ダニエル・ステルンというペンネームで、芸術に関する記事、とりわけ年に一回開催されるサロン評を執筆していた。当時こうしたサロンは、今日の現代絵画の画廊の役割に匹敵する役割を演じていたのである。マリー・ダグーは、しばしばシャッセリオーを擁護し、時に批判することも忘れなかった。実はこの肖像画が制作された1841年に、マリー・ダグーはシャッセリオーと知り合ったばかりであった。シャッセリオーは、8ヶ月のイタリア滞在から帰国し、この滞在中にマリー・ダグーが、シャッセリオーと知り合いになりたい旨を書簡で伝えていたのである。しかしながら、マリー・ダグーの愛人で音楽家のフランツ・リストは、この肖像画を気に入らず、シャッセリオーが口を開けたマリーを描いたと非難したのである!
よく描かれたジャンル
素描肖像画は、中世末期のフーケ以降発展し、とりわけフランスのクルーエとともにルネサンスで重要視された。自らの相貌を後世に残したいモデルは皆、油彩による肖像画に比べ、はるかに早く仕上がり、安価な素描肖像画を依頼したのである。シャッセリオーの師アングルは、素描肖像画を得意とし、鉛筆で500枚近くの肖像画を描いている。アングルがこうした肖像画の多くを売却したのに対し、シャッセリオーは、ほとんど常に家族や友人への贈りものとした。
アングル派と古典主義
シャッセリオーが師アングルの影響を最も受けたのが、この素描肖像画のジャンルである。シャッセリオーは、アングルと同様、一般的にモデルを半身像でくっきりと描き出し、小道具(ここでは、左側の肘掛け椅子と右側の陶磁器)も描き添えた。2人の芸術家は、鉛筆のおかげで、細心の正確さでモデルの顔立ちを再現することができたのである。しかし、シャッセリオーは、おそらくアングルより詩的であるように思われる。この素描での、マリー・ダグーの背中の美しい線と優雅なポーズ、腰の辺りで組まれた手の描写は秀逸である。
出典
- PRAT Louis-Antoine, Musée du Louvre, Inventaire général des dessins. Ecole française : Dessins de Théodore Chassériau 1819-1856, Paris, 1988, I, n 1065.- PRAT Louis-Antoine, Chassériau : Un autre romantisme, cat. exp. Paris, Strasbourg, New-York, 2002-2003, n 53.
作品データ
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テオドール・シャッセリオー(サント=ドミンゴ島、1819年-パリ、1856年)
《マリー・ダグーの肖像》
1841年
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クリーム色の紙に鉛筆
縦34.5 cm、横26.5 cm
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ルイ・ド・ロンショー・コレクション、S・ヒゴンス・コレクション、1969年にルーヴル美術館により購入
4031884
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保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
