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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《リンゴを差し出すエヴァ》
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Eve tendant la pomme
素描・版画
16世紀
パルマの大聖堂のフレスコ画に見られるエヴァ像のための下絵として用いられたこの素描は、最終的なフレスコ画に最も近いものの一つである。穹窿(きゅうりゅう=丸天井)は《聖母被昇天》の場面によって飾られている。天使らと聖書中の人物に囲まれたエヴァは、大胆な短縮法で描かれ、聖母にリンゴを差し出している。ルーヴルの素描は、作者が遠近法を完全に知り尽くしていること、また身体の肉感的な描写の技法に熟達していることを物語っている。
最初の女
エヴァは下から見上げた短縮法により描かれている。この大胆な遠近法は、左下にわずかに示されている布に腰を覆われたエヴァの、裸体の上半身を表わしている。その肉感的な美しさは、臍(へそ)の辺りを中心として、上体および胸が描く曲線により、徐々に高められて表現されている。その顔の力強い表情は、波打つ長い髪により縁取られている。エヴァは画面の左端ぎりぎりまで差し出したその左手に、原罪のリンゴを持っている。右腕は、布地で覆われた台の上に置かれている。画家は、女が果物を差し出す仕草と、身体の残りの部分が示す様子を見るような気持ちとの対比を強調しているのである。
人間の渦
《リンゴを差し出すエヴァ》は、パルムの大聖堂の丸天井のフレスコ画装飾のための下絵の素描であり、フレスコ画の契約は1524年に取り交わされた。制作は、1534年にコレッジオが死去するまで続けられる。素描の制作年は一般に1526年から1528年の前後であると見なされている。人物の短縮法による表現、および身体の描写は、画家の最も円熟した時期における技巧の熟達を示している。フレスコ画の中では、画面全体に巨大な人間の渦のような効果を与えている遠近法に従って人物が配置されている。だが聖母にリンゴを渡そうとするエヴァの姿は、この奔流のごとき大合奏からは浮かび上がって見える。
二人のエヴァ
二人の女性の宗教的な結びつきは、教会法に基づく聖書釈義学に端を発している。聖母マリアはエヴァの再来であり、エヴァの罪を贖うのである。ルーヴルの素描はすでに、最終的な構図の中で罪なる女が描かれるためのいくつかの特徴を示している。サンギーヌによる描線は女の姿に色彩の効果を与え、その魅惑を増している。また、白のハイライトは一方で、明部と暗部との対比を際立たせるとともに、他方では、サンギーヌの鮮紅色をさらに洗練されたものとしている。
出典
- BACOU Roseline, Le XVIe siècle européen, cat. exp. Paris, musée du Louvre, 1965, notice 87.- BACOU Roseline, Dessins du Louvre, Ecole italienne, Flammarion, Paris, 1968, notice 38.
- BONNEFOIT Régine, Largesse, cat. exp. Paris, musée du Louvre, 1994, p.185, notice 1.
- PIGNATTI Terisio, Le Dessin dans l'histoire de l'art, Paris, 1982, p.121.
作品データ
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アントーニオ・アッレーグリ、通称コレッジオ(コレッジオ、1489年頃-同地、1534年)
《リンゴを差し出すエヴァ》
1526-1528年
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サンギーヌおよび白のハイライト
縦0.106 m、横0.104 m
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ニコラ・ラニエール・コレクション(1588-1666年)、エメ=シャルル=オラース・イス・ド・ラ・サル・コレクション、1878年ルーヴルに寄贈
40499
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保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
