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作品 《レジャン》ダイヤモンド

工芸品部門 : 18世紀:ロココ

《レジャン》ダイヤモンド

工芸品
18世紀:ロココ

執筆:
Barbier Muriel

このダイヤモンドは1698年にインドのゴルコンダで発見されるやいなや、イギリス人のマドラス総督、トーマス・ピットの興味を引いた。イギリスでカットされ、1717年に、摂政であったオルレアン公フィリップの要望により購入された。《レジャン》は、当時西洋で知られていたどのダイヤモンドよりも、その美しさと重量において秀でていた。今日でも、その純度と品質から、世界で最も美しいダイヤモンドとされている。

《レジャン》のイギリスからの購入とそのサイズ

この宝石は、1698年にインドで発見された後、マドラスの聖ジョージ城塞の総督であった、トーマス・ピットが非常に高い値で購入した。ダイヤモンドは当時、カットをするため1702年にイギリスに到着する前には、426カラットあった。カットには1704年から1706年まで2年の歳月を要し、そこから副次的に抽出された数点の石は、ロシアのツァーリ、ピョートル大帝に売られた。カットはハリスという名の宝石細工職人が行い、おそらく17世紀のヴェネツィアで生れた技術による、カットの仕上げ―ブリリアントカット―に相応する。そのカットによると、多くの切り子面からなる角を得ることができ、それらの角は、輝きに、強度と、比類ないきらめきを与えるのに最適である。

オルレアン公フィリップがダイヤモンドを購入

フランスの摂政時代における、ジョン・ローの経済方式から生れた経済的繁栄を利用して、1715年から1723年にかけて摂政であった、オルレアン公フィリップは、1717年6月6日、このダイヤモンドを購入するよう摂政評議会を説得した。購入された際に、《レジャン》は、当時西洋で知られていた他のどのダイヤモンドにも勝っており、1719年には、すでに購入金額の3倍の価値がついていた。今日でも、世界で最も美しいダイヤモンドとされている。その色は『最上の透明』、すなわち完全な白色で、ほとんど非の打ち所のない純度を誇るものである。摂政時代の後でも、この宝石は、王室の財産のなかでも最も貴重な品の一つであり続け、王の戴冠式の装飾には必ず使われた。

《レジャン》ダイヤモンドとフランスの君主たち

《レジャン》ダイヤモンドは、1721年トルコ大使の歓迎レセプションの際、ルイ15世が初めて身につけた。その後、1722年10月25日のルイ15世の聖別戴冠式用の王冠に、一時的にはめ込まれる。1725年9月5日の、マリー・レクズィンスカとの結婚後まもなく、王は《レジャン》を帽子につけるようになり、その習慣を自分の統治期間中ずっと続けた。1775年6月11日のルイ16世の聖別戴冠式に際しては、ルイ15世のものと似た王冠が制作され、その正面には《レジャン》がはめ込まれた。ルイ16世も、祖父と同じように、ダイヤモンドを自分の帽子に掲げていた。1792年に盗難にあい、1793年に建物の骨組みの中に隠されていたのが発見され、そして、1801年にナポレオン・ボナパルトが最終的に取り戻すまで、何度か総督、そして総領が抵当に入れた。その後は、金銀細工士のオディオ、ブーテ、ニトーによって制作された第一総領(ボナパルト)の剣を飾るのに使われる。1812年には、《レジャン》は、ニトーが制作した皇帝ナポレオン1世の剣を飾る装飾品の一つになる。政権が変わるにともない、ルイ18世、シャルル10世、ナポレオン3世の王冠、そして皇后ウージェニーのギリシア風王冠型髪飾りにはめ込まれた。

出典

- MABILLE Gérard, Les Diamants de la couronne, Éditions Gallimard, Éditions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 2001.

作品データ

  • 《レジャン》ダイヤモンド

    1698年(発見)、1704-1706年(カット)

    ゴルコンダ(インド)

    イギリス(カットされた場所)

  • ダイヤモンド(140,615カラット)

    長さ:3,05 cm、幅2,89 cm、厚み : 2,03 cm

  • マドラスの城塞の総督トーマス・ピットから摂政オルレアン公フィリップがフランス王室のために1717年に購入、フランス王室の旧ダイヤモンドコレクション、1887年ルーヴル美術館に納入

    MV 1017

  • 工芸品

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月・木・土・日:9時-18時
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