Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《ヴェネチアのバルトロメオ・コッレオーニの騎馬像》

作品 《ヴェネチアのバルトロメオ・コッレオーニの騎馬像》

素描・版画部門 : 19世紀

Statue équestre du Colleoni

素描・版画
19世紀

執筆:
Grollemund Hélène

ボニントンは、比類のないすぐれた才能に恵まれた芸術家であり、同時代のフランスの芸術家や批評家は、フランス美術界におけるボニントンの影響力を認めて称賛した。ボニントンは、1826年にヴェネチアに滞在する。ボニントンがヴェネチア中を歩き回った様は、多数の素描、水彩や絵画にうかがうことができ、ルーヴル美術館はこの中でもとりわけすぐれた作例を所蔵している。この《バルトロメオ・コッレオーニの騎馬像》は、フレデリック・ヴィヨのコレクションの名品の一つで、当時制作された作品の中で最も有名なものに数えられる。

ボニントンとドラクロワ

ガーティンやコットマンといったイギリスの水彩画家の伝統の中で学んだボニントンは、15歳の時にフランスにやって来た。ボニントンは、グロのアトリエに集まっていた若い芸術家のサークルの中で最も影響力のある人物としてすぐさま頭角を現わす。ボニントンの画業にとって、ドラクロワとの出会いは重要であった。ボニントンとドラクロワは、1825年にイギリスで共同で制作した後、しばらくの間パリでアトリエを共有し、親密な関係で結ばれていた。その際ボニントンは、鮮やかで輝かしい色彩の好みや、模範的な水彩画法をドラクロワに伝えたのである。

ロマンティックなヴェネチア

1826年は、その後結核によって中断されることになる、ボニントンの短い画業の絶頂を表わしている。ボニントンは、シャルル・リヴェ男爵(1800-1872年)とともにイタリアを旅した。2人は、ミラノ、ブレシア、ガルダ湖、ヴェローナを駆け足で訪れている。というのも、リヴェ男爵によれば、ボニントンは、「ヴェネチアしか念頭になかった」からである。ロマン主義者たちの目には、オーストリアに占領されて以来凋落に拍車がかかったヴェネチアは、必然的な自然の力によって破壊され、人間のまなざしから逃れつつあるという意味で傑作であった。こうした考えから生じるメランコリーは、ボニントンがおそらく二度と見ることはないであろう、この街のあたう限りの思い出を残そうとする必然性からも生れてきたのである。

傭兵隊長の賛美

総督の街ヴェネチアへの滞在は、4月20日から5月19日まで及んだ。ボニントンは、喜び勇んでヴェネチア中を歩き回った。この街並みと鮮やかな色の建物を様々に照らし出す光は、ボニントンの技法にまさに適していたのである。ルーヴル美術館所蔵のこの水彩画は、ボニントンの作品の中で最も有名なものの一つに数えられる。この水彩画は、サン・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂近くに位置する、ヴェネチアで最も有名なヴェッロッキオの記念碑の一つ、バルトロメロ・コッレオーニ(1400-1475年)の騎馬像を中心に描いている。イギリスに所蔵されているいくつかのクレヨンのクロッキー(シェルバーン伯爵のコレクション、ウォブッド)からは、ボニントンがこの彫像のまわりを一周して、理想的な視角を見つけていたことがうかがえる。ここでは、変わりやすい天候の印象が、場面に劇的な効果を与えるとともに、この記念碑の誇張された性格とエネルギッシュな傭兵隊長を引き立てる、コントラストの強い光を生み出している。

出典

- NOON Patrick , Richard Parkes Bonington "Du plaisir de peindre", cat. exp. New Haven, Yale Center for british Art, Paris, musée du Petit Palais, Editions de la Réunion des Musées Nationaux, 1991 n 100.

- SERULLAZ Arlette , D'outre-Manche : L'art britannique dans les collections publiques françaises, cat. exp. Paris, musée du Louvre, Editions de la Réunion des Musées Nationaux, 1994, n 141.

作品データ

  • リチャード・パークス・ボニントン(アーノルド、ノッティンガムシャー、1802年-ロンドン、1828年)

    《ヴェネチアのバルトロメオ・コッレオーニの騎馬像》

    1826年

  • 鉛筆の描線に水彩とグワッシュ

    縦23.2 cm、横17.5 cm

  • おそらく1839年3月12日にパリでルイス・ブラウン・コレクションの競売、フレデリック・ヴィヨ・コレクション、1864年1月25日にパリでその競売(76番)、この競売において購入

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する

作品の補足情報

左下にモノグラム(組合せ文字)で署名:R.P.B.