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《三位一体修道会創設のミサ》

© 1999 RMN / Gérard Blot

絵画
スペイン絵画

執筆:
De Vergnette François

12世紀、マタの聖ヨハネが、ミサの挙行中に腕を交差させながら二人の捕虜の頭上に手を置く天使の幻視を見た。この幻視の後に、彼はイスラム人のキリスト教捕虜の解放のために聖三位一体主日修道会を設立し、修道会は三位一体修道会という名前で知られた。パンプローナの修道院のために注文されたこの作品には、構図の動きによって壮大性がもたらされ、バロック様式の傑作となった。

幻視

聖人が最初のミサを捧げた際、聖体を掲げた瞬間に、マタの聖ヨハネは腕を交差して両手を跪いた二人の捕虜の頭上に置く天使の幻視を見た。こうして若き神父は、イスラムの捕虜となったキリスト教者たちの解放に献身する修道会の設立という自らの使命の掲示を受けたのである。1198年に創設された修道会は、聖三位一体主日修道会と名付けられ、修道士たちは三位一体修道士もしくはフランスではマチュランと呼ばれた。作品の中では、とりわけ多くの聖職者を含んだミサの参加者たちが、信仰に満ちた顔つきで聖体を見つめている。背景で若きマタの聖ヨハネと修道会設立の決断を励ます隠者ヴァロワのフェリックスとの出会いが描かれているテラスへと教会は開いている。二人の聖人たちは森の中で十字架を携えた白い雄鹿の幻視を見ており、雄鹿は背景の風景の中に見受けられる。画家はこれらの挿話を当時のスペインに置き換えており、それらは教会のバロック風の建築様式や前景に描かれた貴族の衣装などに認められる。画面上部の天子の傍らでは隣同士に座った父なる神とキリストの頭上を滑空する聖霊の鳩という三位一体や、音楽天使の姿が見受けられる。

作曲家かつ演奏家

この作品はナバラのパンプローナにある三位一体修道会の教会の中央祭壇画を飾るために1665年にフランシスコ・リッチとフアン・カレーニョ・デ・ミランダに注文された。二人は当時スペインで最も有名な画家であった。残っているデッサン(フィレンツェ、ウフィツィ美術館所蔵)が証明しているように、おそらくフランシスコ・リッチが作品の構想を作り上げたものと思われるが、彩色は唯一作品に署名がされているカレーニョが完全に施した。この絵画は作曲家と演奏家という役割を担った二人の芸術家の共同作業の絶頂に位置している。リッチとカレーニョは、スペイン絵画を再生するために当時のフランドル芸術とイタリア芸術の研究に没頭していた。こうしてスペイン芸術はヨーロッパのその他国々の芸術へと近寄ったのである。

国際的バロック様式による傑作

この大判の絵画は、国際的なバロック様式の傑作と言えるであろう。実際に、作品は動きに満ち溢れている。画面下部は人物たちの体や視線によって作り上げられた斜線が横切り、聖人が掲げる聖体は、ピラミッド型の構図の頂点を成している。壮大な空間感覚がこの場面から発されている。地上を描いた部分では、光と影、暖色、銀色の光沢の調和、さらにはきらめく光の対比が認められる。天上を描写した部分では、色彩はより冷ややかで、光は透明感が溢れている。フランチシスコ・リッチは開放感に溢れた筆づかいを用いており、とりわけ衣装の金銀の刺繍の仕上げにそれが見て取れる。

出典

- BATICLE Jeanine, "Une Oeuvre retrouvée de Carreño de Miranda, La Fondation de l'ordre des Trinitaires", in Revue du Louvre et des musées de France, n 15, 1965, pp. 15-22.

- GERARD POWELL Véronique, in Écoles espagnole et portugaise, catalogue du département des peintures du musée du Louvre, Éditions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 2002, pp. 153-157.

作品データ

  • フアン・カレーニョ・デ・ミランダ(アビレス、1614年-マドリッド、1685年)

    《三位一体修道会創設のミサ》

    1666年

  • カンヴァス、油彩

    縦5m、横3.15m

  • 1964年、夫エルネスト・デ・カラマン伯爵を記念してカラマン伯爵夫人から寄贈

    R.F. 1964-36

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    ムリーリョ スペインの黄金期 16‐17世紀
    展示室26

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

左下に大文字で署名および制作年:RJV CARENO Fbat A. 1666