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《乞食たち》

© 2003 RMN / Gérard Blot

絵画
フランドル絵画

執筆:
Collange Adeline

作品の裏に、主題に関係する古い記載(「不具者よ、勇気を奮い起こし、健康であれ、状況が回復することを願う」)がラテン語とフラマン語で書かれている。狐の尾が描かれた場面が表す真の意味は未だに分かっていない。

「不具者よ、勇気を奮い起こせ」

足のない者や不具者といった5人の人物が、赤煉瓦の病院の陽の当たる中庭を苦労しながら松葉杖で身を引きずるように進んでいる。背後で物乞いをする女性のように、彼らも施しを乞うために各々の場所へと別れようとしているらしい。作品の裏側には「不具者よ、勇気を奮い起こし、健康であれ、状況が回復することを願う」と書かれたフラマン語が宣べられている。

困難な解釈

この作品に対する解釈は数々の仮定を引き起こしており、中でもとりわけ貧民たちの上衣にぶら下がった狐の尾の象徴に疑問が投げ掛けられている。場面はおそらくKoppermaandagという公現祭の後の月曜日に行われ、その間に乞食たちは道の上で歌いながら施しを求めるという年に一度の乞食の祭りを描いているとも考えられている。同時に、伝統的なカーニバルの「逆さまの世界」の描写に属しているとも言える。すなわち皮肉たっぷりに茶番を演じる各々の乞食たちは、破滅へと向かう社会のある階級の役を演じている可能性があり、ボール紙の王冠、兵隊の紙帽子、ブルジョワ階級のベレー帽、農民の縁無し帽、司教のミトラ(僧帽)といった彼らの被り物がそれを示している。最後に考えられるのが、当時の政治的状況に対する喚起、すなわち我々が「貧者の反乱」と呼んでいるスペイン王国の支配に対する抵抗である。1566年にカルヴァン派の領主たちは同じ目的のために、「vive le Gueux(貧民万歳)!」という叫びをスローガンに、小貴族と富裕なブルジョワ階級を一種の全国的な同盟のようなものの下に結合しようと試みた。狐の尾は彼らが用いた目印であった。

小判にもかかわらず力強い作品

実際のところ、これらの納得のいく仮定のどれもが未だに証明されていない。さらに、乞食の同じようなモチーフが、ブリューゲルによって制作された別の大作ひとつ《謝肉祭と四旬節の喧嘩》(1559年制作、ウィーン、美術史美術館所蔵)の中にも描かれているのだ。雑多な群衆の中に描かれた単なる細部のひとつである乞食たちは、宗教や政治に対する告発といった役割は全く担っておらず、したがってこの小さな絵の場合にも同じことが言及できる可能性がある。その場合、狐の尾は物乞いの物悲しい単純な特質を表しているに過ぎない。いずれにせよ、絵画はその小さなサイズにもかかわらず非常に力強い作品であることは確かであり、残念ながらルーヴルに所蔵されている画家唯一の作品である。ヒエロニムス・ボスを彷彿とさせる観察力の厳しい感覚、入り組んだ形態の巧みな演出と、足をひきずった人々の奇妙な輪舞に見られるよじれた体つきを称賛せずにはいられない。おそらく作品の過去の所有者の一人によって作品の裏に書かれたラテン語の記載は、本来の自然を凌駕することのできる写実をもたらすブリューゲルの絵画の完成度を讚えている。全ての憐れみから切り離された人間に対する注目は、場面を満たす色彩豊かで陽気な光と大きな対照を成している。

出典

- MARIJNISSEN Roger. H., Bruegel, tout l'oeuvre peint et dessiné, Anvers, Fonds Mercator, Paris, Éditions Albin Michel. 1988, pp. 354-358.

作品データ

  • ピーテル・ブリューゲル(父)(ブリューゲル?1525年頃‐ブリュッセル、1569年)

    《乞食たち》

    1568年

  • 木、油彩

    縦1.85m、横2.15m

  • 1892年、パリ国立高等美術学校名誉学長ポール・マンツによる寄贈。

    別称《足のない人たち》

    R.F. 730

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    北方画派
    展示室12

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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