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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《円柱に縛られたキリスト》
作品 《円柱に縛られたキリスト》
工芸品部門 : 17世紀
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《円柱に縛られたキリスト》
© 2000 RMN / Jean-Gilles Berizzi
工芸品
17世紀
堅石の大変な愛好家であったルイ14世(1638–1715年)は壺、杯、舟形杯を中心とする玉の莫大なコレクションを所有していた。その中には幾つかの小像も含まれている。その一例がこの血石の《円柱に縛られたキリスト》で、そのエマイユ(七宝)を施した金製の非常に贅沢な金具は17世紀に特徴的なものである。
血石のキリスト像
ペリゾニウムと呼ばれる腰布だけを身につけ、軽く体をねじった緑碧玉のキリストは、非常に繊細に彫り出されている。この小像は彫刻に見られるキリスト殉教の表現に着想を得ている。堅石によるキリスト像は珍しいものではない。1561年にはポー城に茨の冠を付けた血石のキリスト像があったという記述がある。18世紀には高等法院の名誉評定官セルヴァンの蒐集品陳列室にキリスト像がもうひとつある。こちらは鞭打ちの刑を受ける血石のキリスト像で、この石の赤い斑点が滴る血を想起させるものであった。ルーヴル美術館所蔵の《円柱に縛られたキリスト》の血石にも赤い斑点があり、血すなわちキリストの受難を想起させるよう巧みに利用されている。
贅沢な装飾を施した金具
キリスト像につながっている碧玉の小さな台は台座にネジ釘で固定されているが、その釘の頭はエマイユ(七宝)による花で装飾されている。方形の台は金製で、中は空洞である。その四面には月桂樹の葉をリボンで束ねた環で囲んだ楕円形のメダイヨンがあり、浅浮彫で四福音書記者が表わされている。4つの角には4人の子供がおり、彫刻家ジャック・サラザン(1592−1660年)がルイ13世の心臓を納めた記念碑のために制作した嘆く天使を思い起させる。その他の装飾は、白と緑のエマイユによる装飾的な葉や、より自然主義的なモチーフからなる。実際、台座の上部と下部は緑と白が交互になったエマイユのアカンサスの葉で囲まれている。そして上部のフリーズにある、それぞれ天使の頭を間に挟んだ花と果物の花輪飾りに自然主義的な表現がみられる。この花輪飾りは、ルーヴル美術館所蔵の小瓶にみられるような16世紀の花と果物の束を思い出させる。
玉類のコレクションに含まれる小像
他の多くの小像と同様にこの《円柱に縛られたキリスト》は王室の玉コレクションの目録に記載されている。これはルイ14世の命令で、同王のために宰相コルベール(1619–1683年)が入手したものである。以来この《円柱に縛られたキリスト》は王室コレクションを離れることはなかった。フランス革命後の1793年に中央芸術博物館(ルーヴル美術館の前身)に収蔵され、19世紀の各体制下も変わりなく非常に賞讃されていた。この小像はブレーズ=アレクサンドル・デゴッフの《ルーヴル美術館にて》と題された1868年制作の油彩板絵において、《聖母マリアの胸像》のそば、《女性の胸像》(共にルーヴル美術館所蔵)の台座の上に置かれて描かれたことまであった。
出典
ALCOUFFE Daniel, Les Gemmes de la Couronne, Editions de la Réunion des musées nationaux, 2001, p. 502-504.
作品データ
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《円柱に縛られたキリスト》
石:1650年頃?、金具:1670年頃
ルイ14世コレクション
石:イタリア、金具:フランス、パリ
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血石、水晶、エマイユ(七宝)を施した金、銅
高さ(キリスト)13cm、高さ(全体)22.2cm、高さ(台座の側面)7.9cm
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MR 153
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リシュリュー翼
2階
アドルフ・ド・ロスチャイルド
展示室25
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
