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作品 《冥界でプルトンとプロセルピナに迎えられるプシュケ》

素描・版画部門 : 18世紀

Psyché reçue aux Enfers par Pluton et Proserpine

RMN-Grand Palais - Photo T. Le Mage

素描・版画
18世紀

執筆:
Chabod Christine, Méjanès Jean-François

この準備習作は、シャルル=ジョゼフ・ナトワールのパリ時代の作である。青に染められた紙に黒チョークと白のハイライトをほどこしたこの素描は、ナトワールの師フランソワ・ルモワーヌに似た感性と技巧を示している。ナトワールの描き方はよりゆるやかではあるが、ここでは線描のしなやかさと優美さが構図の装飾的感覚に結びついている。登場人物に個々の特徴を与える写実性への配慮によって、光の効果を追求したこの作品が魅力的なものになっている。

プシュケの苦悩

プシュケは、冥界に降りてきたところを描かれ、王座に座すプルトンとプロセルピナの前に立っている。大きなドレープに包まれたプシュケは、ヴィーナスに要求された美しさを保つ水の入った瓶をプロセルピナの手から受け取っているところである。腰かけた2人の男性が画面左側の部分を占めているのに対し、右側では蛇が籠から逃げている。ここでナトワールは、ジャン・ド・ラ・フォンテーヌが「プシュケとクピドの恋」についての詩の中で創作したエピソードを描いている。プシュケは恋人クピドに去られた後、プシュケの美しさに憤慨したヴィーナスの怒りに苦しめられ、世界をさまよう。ヴィーナスは、いずれにせよプシュケを自身の宮殿に迎え、手を変え品を変え苦しめたあげく、さらにプシュケに様々な試練、とりわけ冥界に降りるという試練を課す。プシュケは、冥界でプロセルピナに若さを保つ水の入った瓶を渡してもらうよう言いつけられるが、この瓶を開けることは禁じられていた。不幸なことにプシュケは、帰途で禁じられた瓶を開けてしまい、深い眠りに陥る。

気に入りのテーマ

一説によれば、この素描は、スービーズ邸館のために1737年から1739年にかけて制作されたものの、結局日の目を見なかった「プシュケの物語」を描いた8枚の絵画の一環として制作されたものともされた。しかし実際はこの素描は、1735年ごろ徴税請負人ラ・リーヴ・ド・ベルガルド(1680-1751年)からサン=ドニのシュヴレット城の広間を飾るよう依頼された、4枚の絵画の中の1枚のための準備習作に当たる。この4枚の絵画の中の3枚は最近特定され、この素描を基にした絵画は最近ロサンジェルス群立美術館の所蔵となり、《プシュケの化粧》はニュー・オーリンズ美術館、《プシュケをクピドに引き合わせるヴィーナス》は米国で個人蔵となっている。ナトワールは、スービーズ邸館の8つのスパンドレル(三角小間)に彩色をほどこした見事な木工細工一式において、このプシュケのテーマを再び取り上げている。

出典

- BACOU Roseline, Le XVIIIe siècle français, Flammarion, 1976, notice p. 83.

- DUCLAUX Lise, Musée du Louvre, Cabinet des Dessins. Inventaire général des dessins, école française, t. XII, 1975, notice 37.

- MEJANES Jean-François, Les Collections du comte d'Orsay : dessins du musée du Louvre : LXXVIIIe exposition du Cabinet des dessins, Paris, musée du Louvre, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1983, notice 106.

En savoir plus :

- Charles-Joseph Natoire : Peintures, dessins, estampes et tapisseries des collections publiques françaises
, cat. exp. Troyes, musée des Beaux-Arts, Nîmes, musée des Beaux-Arts, Rome, Villa Médicis, 1977.

- Dessins français du XVIIIe siècle de Watteau à Lemoyne : LXXXIXe exposition du Cabinet des dessins, cat. exp. Paris, musée du Louvre, 1987.

- BOYER Ferdinand, Catalogue raisonné de l'oeuvre de Charles Natoire, peintre du roi, 1700-1777, Armand colin, 1949.

- DUCLAUX Lise, Charles Natoire 1700-1777, Galerie de Bayser, 1991.

作品データ

  • シャルル=ジョゼフ・ナトワール(ニーム、1700年-カステル=ガンドルフォ、1777年)

    《冥界でプルトンとプロセルピナに迎えられるプシュケ》

    1734-1735年

  • 青色の紙に黒チョーク、ペンと褐色インク、褐色の淡彩、白のハイライト

    縦32.8 cm、横21.3 cm

  • カルヴィエール侯爵夫人コレクション、1779年にパリでその競売(482番の一部)、ドルセー伯爵により取得、1793年に亡命貴族の財産として接収

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

右下にペンと褐色インクで署名:c. natoire