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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《勝利のアレゴリー》
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《勝利のアレゴリー》
© 1991 RMN / Droits réservés
絵画
フランス絵画
この絵は、そのモティーフ、構図、作品のサイズから、暖炉の上を飾るために制作されたものと思われる。「勝利」の女神が、欺瞞、不義、もしくは謀反を象徴していると思われる女性像を踏みつけにしている。
勝利の女神の謎
ル・ナン兄弟の作品の中で、唯一にして意外な感を与える、この奇妙な絵画は、モンタルジ近辺にあるシュヌヴィエリー城で発見され、1971年にルーヴル友の会の援助を得てルーヴル美術館が取得した。この絵は、その大きさと主題から、暖炉の上を飾っていたものと考えられている。X線撮影の結果、現在の構図の下に聖家族が描かれていたことが分かり、画家がその上を覆い隠したものと思われる。この方法によって、画家自身や注文主が構図を気に入らなかった場合や、単に注文主がもはや作品を所望しなくなった際に、画布を回収することが可能になった。ここでは例えば、最初の横長の絵画が消され、画布は縦長の方向に再度用いられている。
道徳の「勝利」
兜をかぶり、翼を広げ、その純潔が赤いドレープによって守られている裸体の女性が、どちらかと言うと女性と思われる身体を持ち、足の先が蛇の尾になっている生き物の上に、勝ち誇った様子で立っている。肉付きの良い官能的な若い女性は、棕櫚の枝を振りかざし、もう一方の手を胸に当て、奇妙な捕虜を見やっている。この女性は「勝利」を象徴しているのだが、一体誰に対する勝利なのだろうか。足下の擬人像は、欺瞞、不義、もしくは謀反を表わしていると解釈されているが、これらの悪徳はその時代の風潮を反映し、卓越した精神の持ち主がそれと戦ったものだった。構図は、空を横切る斜線の巧みな配置によって活気づけられ、場面のいささか幾何学的な厳格さが抑えられている。右側に見える極小の人物像がアクセントを付けている風景の前で、勝ち誇った裸体の女性が見る者を圧倒する。
ル・ナン兄弟―マチュウ、ルイ、アントワーヌ
「ル・ナン兄弟」という呼び名は、ラン出身のマチュウ、ルイ、アントワーヌという3人の画家による作品を総称したものである。数年前から3人の兄弟の個々の特徴が知られるようになり、それぞれの作品を見分けようとする試みによって、各自の芸術的個性が明らかにされるようになった。その結果、マチュウは、大多数の宗教画の大作と、幾つかの神話の場面を描いた絵画の作者であることが判明したのである。さらに様式の比較によって、この《アレゴリー》もマチュウの作であることが分かった。この絵の衣襞にも、色鮮やかな部分によって引き立てられた、くすんだ繊細な色調が認められる。この絵で用いられている赤と黄色は、マチュウの他の幾つかの作品にも見受けられる。またマチュウは、モニュメンタルな官能性を人物像に与えており、他の2人の兄弟との間で作者は誰かと言う議論が交わされている作品群とは一線を画している。
作品データ
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マチュウ・ル・ナン
《勝利のアレゴリー》
1635年頃
France
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油彩、カンヴァス
縦1.51 m、横1.15 m
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1971年、ルーヴル友の会の援助のもと、匿名の寄贈者から取得
R.F. 1971-9
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シュリー翼
3階
ル・シュウール《聖ブルーノの生涯》
展示室24
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
