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《十字架降下》

© 2005 Musée du Louvre / Erich Lessing

絵画
フランス絵画

執筆:
Guillaume Kazerouni

《十字架降下》は、パリのルイ=ル=グラン広場にあったカプチン会教会の主祭壇のために描かれた作品で、1756年にアカデミーに移された。しばしば「劇的」と評されるジューヴネの作品であるが、画家はプッサンの芸術の薫陶を受け、シャルル・ル・ブランを師と仰いでいた。一方でこれらの巨匠の「偉大な様式」を保ちながらも、ジューヴネは内省的な絵画と袂を分かち、際立って劇的な効果、暖かみのある色彩やある種の写実性を追求した。

カプチン会教会からルーヴルへ

《十字架降下》は、パリのルイ=ル=グラン広場にあったカプチン会教会のために、ジャン・ジューヴネが1697年に制作した作品である。画家は、既にこの教会のために《聖オウィディウスの殉教》(グルノーブル美術館)という大作を仕上げていた。《十字架降下》が華々しい成功を収めたことは、それに関するおびただしい数の模写と論評にうかがえるが、この作品は1756年に教会から移され、王立絵画彫刻アカデミーのコレクションに収められた。その後フランス革命時にコレクションのその他の作品ともども接収され、ルーヴルに収蔵されることになる。この絵は、ジューヴネの作品の特徴だけでなく、ルイ14世治世下晩年におけるフランス絵画の新たな方向性をも端的に示している。

様式の範例

ジューヴネはシャルル・ル・ブランの周辺で学び、ナントの勅令廃止によって宗教熱が再び高まったのに乗じて、とりわけ大画面の宗教画を手がけた。彼の作品は、幅広の筆でざっと描いたモニュメンタルな人物像を配した構図が際立っている。ジューヴネの芸術は、同時代の幾人かの画家たちと同様、より色彩を重視した画風を特徴とし、コレッジオ、ティツィアーノ、ルーベンス、そして忘れてはならないカラッチ兄弟を新たな手本としている。17世紀後半に渡ってアカデミーを揺さぶり、ル・ブランが属するプッサン派(デッサンの優位を提唱)とルーベンス派(色彩の優位を提唱)の対立を招いた長い論争は、結局ジューヴネが属していたルーベンス派の勝利に終わったのである。

「偉大なる世紀」の画家

ジューヴネは、ルイ14世のためにヴェルサイユ宮殿の主な装飾事業に携わった芸術家たちと同世代の画家であり、シャルル・ド・ラ・フォッスと共に、アカデミー内部での反ル・ブラン派を体現した。ルーヴル美術館で《奇跡の漁り》と《ラザロの復活》と共に展示されている《十字架降下》は、ジューヴネの傑作の一つに数えられ、暖色を効果的に用いた巧みな大構図と、劇的な演出への志向が結びついた作品である。これらの要素は、ジューヴネが手がけたヴェルサイユやトリアノンの造営装飾にも見受けられる。《十字架降下》では、死せるキリストの身体が、ずっしりとした重みをもって描かれている。その姿は夜の闇の中から浮かび上がるようであり、キリストの傷つき、よじれた様とは対照的に、周囲の人々が物静かな態度を示していることが、この絵画の劇的な光景を強調している。

作品データ

  • ジャン・ジューヴネ

    《十字架降下》

    1697年

    パリ、ルイ=ル=グラン広場にあったカプチン会教会(今日消失)の主祭壇のために制作。1756年アカデミーに移管

  • 油彩、カンヴァス

    縦4.24 m、横 3.12 m

  • アカデミー・コレクション

    INV. 5493

  • 絵画

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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