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作品 《友よ、賢い招待客を追い出さないように》

素描・版画部門 : 18世紀

Scène de la comédie italienne : une pantomime

素描・版画
18世紀

執筆:
Boyer Sarah

饗宴の席で、右側上部のピエロ、中央のプルチネッラ、左側のメッツェティンが、今しがた彼らの座っていた座席が突如としてせり上がったのをぎょっとして見ている。同様なからくりで、宴に供されていたテーブルも持ち上がっている。下側では、仮面をかぶったアルレッキーノ(アルルカン)に松明で脅かされて、スカラムッュがひっくり返っている。右側の立食テーブルの近くでは、部屋を出ようとしている女性がこちらを向いている。こうした遊戯的な場面やひやかしは、1670年にイタリア劇場で上演された喜劇『悪戯なアルレッキーノ』に想を得たものと思われる。

『悪戯なアルレッキーノ』

この素描は、ジロが創作した『喜劇場面集』のための他の3枚の習作とともにユキエによって左右逆にエッチングに彫られており、『悪戯なアルレッキーノ』の第2幕の場面を表している。チンティオ作とされるこの無名作家による戯曲は、1670年3月にブルゴーニュ邸館でイタリア喜劇団によって上演され、サン=ジェルマンの縁日で再演された。ジロ自身が同じ場面を表した第2版(ロンドンのサザビーズの競売、1986年6月30日)を彫ることになるこの喜劇は、オクターヴィオとの婚姻を願うイザベッラの物語である。イザベッラの父は、この結婚を拒絶し、イザベッラをチンティオに嫁がせようとする。「悪戯な」アルレッキーノが、魔術師に遣わされてオクターヴィオのために一肌脱ぎ、チンティオとその従僕、イザベラの父をかつぐ。居酒屋に入ったチンティオとその従僕は、「悪戯なアルレッキーノ」と対決する。「[アルレッキーノは]彼らに、グラスが立ち上がり、皿が駆け回るテーブルを持ってこさせると言った。パテには爆竹が仕込まれ、テーブルは逃げ出し、二つの椅子も同様に逃げ出した。」

現実世界の外で

1697年にイタリア喜劇団が廃止された後も、このレパートリーはサン=ジェルマンとサン=ロランの縁日で上演されていた。飛躍的に発展した縁日興行は、ジロの創作欲を刺激する。ジロは、いつもの習慣でペンとサンギーヌの淡彩を組み合わせ、生き生きした筆遣いで、コメディア・デラルテの寸劇をざっと写生した。この技法は、アルレッキーノの演劇に特有なイタリア風の狂気漂う雰囲気を生み出すのに適している。遠近法の奥行きを表わす線を低く設定することによって、観者の目線は舞台と同じ高さになる。この素描では、ペンティメント(描き直し)が行われたり、描線がなぞられたり、時にはます目も引かれていることから、一見したところよりはるかに完成度の高い作品であることが分かる。ヴァトーとランクレは、「雅な宴(雅宴画)」の田園風景の中にイタリア喜劇団の役者を描き出したが、ジロはそれでもなおコメディア・デラルテ(イタリアの軽喜劇)の真の画家として際立っており、ジロがスケッチした役者に倣って、即興の巧妙な技巧を駆使することをためらわなかった。

演劇愛好家

ジロは、ルイ14世の世紀も末の世代の、演劇を単なる主題以上のものとした芸術家たちに属している。すなわち、演劇が、歴史画における寓話や聖人伝あるいは世俗的な物語に取って代わり、一種の宗教となったのである。それはフランス派の特色というには程遠いが、こうした場面はすでにカロやル・クレールによって描かれていた。ここでジロは、文学の世界とは別に、演じている役者、舞台装飾、時には舞台そのものさえも描かれている現実の演劇の場面、すなわち真の舞台の瞬間を描き出している。こうしてジロは、とりわけイタリア喜劇のタイプから完全に演劇の場面を再構成し、何らかの特定の上演場面を表しているわけではない、弟子のヴァトーとははっきりと一線を画している。絵画アカデミーの会員になってから2年経ったジロは、1712年にパリのオペラ座の装飾、舞台装置、衣裳の監督官に任じられた。こうした束の間の創作からは、今日何枚かの版画が残されているのみである。

出典

- CHONE Paulette, MOUREAU François, QUETTIER Philippe, VARNIER Eric, Claude Gillot (1673-1722) : comédies, sabbats et autres sujets bizarres, cat. exp. Langres, Musée d'art et d'histoire, 1999, pp. 32-122.

- MEJANES Jean-François, Dessins français du XVIIIe siècle de Watteau à Lemoyne, cat. exp. Paris, musée du Louvre, 1987, pp. 54-56, n 72.

- WIDAUER S., Pierrot : Melancholie und Maske, cat. exp. Munich, Haus der Kunst, 1995, p. 186, n 18.

- WINTERMUTE Alan, BAILEY Colin, ROSENBERG Pierre, Watteau and his world : French drawing from 1700 to 1750, cat. exp. New York, Frick collection, Ottawa, National Gallery of Canada, 1999-2000, pp. 204-205, n 57.

作品データ

  • クロード・ジロ(ラングル、1673年-パリ、1722年)

    《友よ、賢い招待客を追い出さないように》

    1697-1718年

  • 黒チョークによる下絵にペン、灰色インク、サンギーヌの淡彩

    縦16.1 cm、横21.8 cm

  • ピエール=ジャン・マリエット・コレクション、1775年11月15日にパリでその競売(おそらく1259番ないしは1260番の一部)、国王美術品蒐集室のために購入

    イタリア喜劇の一場面―パントマイム

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

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