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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《受胎告知》

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RMN-Grand Palais - Photo T. Le Mage

素描・版画
17世紀

執筆:
Mancini Federica

ピエトロ・ダ・コルトーナは、コルトーナの聖フランチェスコ教会の祭壇画のための注文を受けた。この祭壇画は今日もその教会に保管されている。アルフィエーリ家が自家の礼拝堂のためにピエトロ・ダ・コルトーナに《受胎告知》を依頼したのだが、ルーヴル美術館所蔵のこの素描はその準備習作に当たる。完成作の絵画にきわめて近いこの素描は、ローマ・バロックが成し遂げた偉業の最も重要な主役の一人であった、ピエトロ・ダ・コルトーナに繰り返し現われる特徴をすでに示している。

父なる神の影

画面の左上では、半身を現した永遠の父なる神が、大天使ガブリエルと聖母との出逢いを興味深く見守っている。右上の小天使の群れが永遠の父なる神と対置され、画面にバランスを与えている。中央の大天使ガブリエルは、ピエトロ・ダ・コルトーナがしばしば繰り返し描いたタイプに従って、柔らかな髪と豊かな衣襞といった特徴を表している。素描の右端の聖母は、はにかんだ控えめな態度を示している。聖母の身振りと表情は、一方では、ピエトロ・ダ・コルトーナが伝統的な図像表現を尊重していることを示し、他方では、謙遜の情を表現する画家の並外れた巧みさを物語っている。大天使ガブリエルと聖母と小天使の一人は、作品中の他の人物より綿密かつ正確に描かれている。ハッチングの技法が立体感を強め、身体の正確な表現と緻密な線描がキアロスクーロ(明暗法)の造形的効果をもたらしている。この素描では、人物の周囲の空白を埋める雲のおかげで、浮かんでいるような雰囲気が漂う。奥の風景は見えないが、左側に木立がざっと描かれ、遠近法による空間が開かれている。

アルフィエーリ家の礼拝堂

この絵画は、1866年に初めてルカ・ベレッティーニによって言及され、ピエトロ・ベレッティーニ作とされた。1665年頃に制作されたこの絵画は、フランシスコ会修道士教会のアルフィエーリ家礼拝堂の同じ場所に残されていた。ルーヴル美術館所蔵の素描は、一般的に絵画と同じ頃に制作されたと推定されている。ウィーンのアルベルティーナ・コレクション所蔵のサンギーヌによる最初の素描は、より凝った構図で熟慮の跡が見えるルーヴル美術館所蔵の素描とは異なっている。しかしながら、主要人物とその他の人物の間の違い、そしてその素早い線描ゆえに簡単に粗描された作品にすぎないとも考えられることから、この素描が未完成であったと仮定することもできる。とはいえ、この素描は、ピエトロ・ダ・コルトーナが場面の基本的要素を浮かび上がらせる際の卓越した技法を示している。この素描での布の描き方と顔の表情が、画家の並外れた巧みさを裏付けている。

出典

- BRIGANTI GIuliano, Pietro da Cortona o della pittura barocca, Florence, 1982, p. 266-267.

- ORMESSON-PEUGEOT Domitilla d', La Rome baroque de Maratti à Piranèse, cat. exp. Paris, musée du Louvre, 1990-1991, n 1.

作品データ

  • ピエトロ・ベレッティーニ、通称ピエトロ・ダ・コルトーナ(1596/1599-1669年)

    《受胎告知》

    1655年以前

  • 完全に貼り付けられた紙にペン、褐色インク、黒チョークの描線、ます目

    縦42.9 cm、横32.4 cm

  • サン=モリス・コレクション、1793年に亡命貴族の財産として接収の後、1796-1797年に中央美術館に収蔵

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

黒チョークで下側に書き込み:P. de Cortonne