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《名声》

© 2008 Musée du Louvre / Pierre Philibert

彫刻
ルネサンスのフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

カディヤック(ジロンド県)のサン=ブレーズ教会の、ガスコーニュ地方総督エペルノン公ジャン=ルイ・ド・ラ・ヴァレットとマルグリット・ド・フォア=カンダルの墓碑の為に注文されたこの像は、トランペットを吹く「名声」の寓意像である。天蓋付き墓碑の頂に置かれていた。《名声》の翼は彫刻家シナールにより1805年にブロンズで作り直された。

霊廟の頂

ガスコーニュ地方総督エペルノン公(1554—1642年)は、1597年に自分のカディヤック城(ジロンド県)を素晴らしい居城とした。カディヤックのサン=ブレーズ教会内の自分の墓碑の制作を彫刻家ピエール・ビアールに任せた。サン=ドニの王室霊廟の例(ルイ12世、フランソワ1世、アンリ2世)に従ったこの墓碑の配置はオランダ人旅行者ファン・デル・ヘムのデッサン(フランス国立図書館、版画室)によって知られている。頂には、故公爵とその夫人マルグリット・ド・フォワ=カンダルの祈祷像に囲まれた、手に悪い名声を持ち、良い名声のトランペットを吹く「名声」のブロンズ像が置かれていた。この図像はウエストミンスター大聖堂の幾つかの大きな貴族の墓に見られる。墓には、フランスのルネッサンス期に使用された、材料による豊かな多色使いが見られ、白大理石の丸彫り像、赤大理石の柱、柱頭そしてブロンズ像の「名声」がそれである。これは1792年に破壊された。幾つかの大理石の断片がボルドーのアキテーヌ美術館に保存されている。傑作美術品と見られていた《名声》は破壊を免れ、1792年にカディヤックの図書館に置かれた。1804年にボルドーに移され、1805年頃にジョゼフ・シナール(帝国時代の大彫刻家)によって修復された。もともとは木製の翼は割れた為ブロンズで作り直された。左翼の位置を変更し、もともとは平行に後ろに向かっていた翼を上方へ向けた。トランペットと元の台は消失したままである。彫像は1834年にルーヴル美術館に所蔵され、トロンペット城由来と誤って登録された。

模範的鋳造

等身大より僅かに大きいこの像は濃い茶色の古色付きブロンズ製である。ブロンズの表面は滑らかで、修理のあとは無い。一回注入の鑞型鋳造で制作されており、四肢の離れたこのサイズの彫像としては技術的快挙と言えよう。

フランスのマニエリスム

体が旋回する態度、爪先立ちでやっと平衡を保つポーズは、19世紀の作品と見られていたジャン・ド・ボローニュの《メルクリウス》を思い出す。フランドル地方出身で、16世紀第2半世紀のフィレンツエに在住したこの彫刻家は、ヨーロッパ中の彫刻に絶大な影響を与えた。ピエール・ビアールは1577−1590年にローマに行き、その頃現地にあった、《メルクリウス》の一作品を見る事ができた。女性の裸体には凝縮した力と動力が刻み込まれている。彫像の回りを廻ると種々の様相を成すヴォリュームの流動性が見られる。しかし、彫刻家はある種の自然主義によって、イタリアの範例とは遠ざかった。体には豊満な肉付けが見られ、口や頬は吹く努力によって変形している。この自然さの追求は、第二次フォンテーヌプロー派と呼ばれている国際マニエリスムによってフランスでも取られたフォルムを特徴付けるものである。

出典

- BEYER Victor et BRESC-BAUTIER Geneviève, La Sculpture française du XVIIe siècle au musée du Louvre, Bergame, Grafica Gutemberg, 1977, Paris, 1977, n. p.

- PERRIN Joël, "La chapelle et le tombeau des ducs d'Épernon à Cadillac", in Société archéologique de Bordeaux, t. LXXVII, Bordeaux, 1986, pp. 40-44.

作品データ

  • ピエール・ビアール1世(パリ1559年—パリ1609年)

    《名声》

    1597年9月3日付契約

  • ブロンズ

    高さ1.77m

  • 1834年ルーヴル収蔵

    L.P. 361

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    1階
    サラザン
    展示室18b

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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