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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《大きな白鷺》

Grande aigrette

Musée du Louvre, dist. RMN-Grand Palais - Photo S. Nagy

素描・版画
18世紀

執筆:
Boyer Sarah

その白い色やうなじに生えた長い羽、その姿態から見分けられるこの白鷺は、ウードリがフランドルの画家ピーテル・ボエルの油彩による下絵に基づいて模写したものである。ピーテル・ボエルはルーベンスの弟子で、王家のタピスリー制作に携わるため王立ゴブラン制作所に迎え入れられた。魚取りの名手であるこの渉禽(しょうきん)類は、左脚を曲げた様子やその首の曲線、羽全体の正確な描写によって、驚くほど生き生きとしている。

動物

動物画を得意とし、その分野で公衆の好みに合致したウードリは、1720年-1722年以降 生きたモデルの写生に基づいて最初の動物の習作を制作した。デポルトと同様、ウードリは1722年に整備されたヴェルサイユ宮殿の王室動物園を描いている。王室付外科医であったラ・ペロニーは、1738年から1753年にかけて、ウードリに国王陛下の植物園のための『博物誌』の挿絵用に動物の素描を制作するよう依頼した。この白鷺の素描は、禿鷹を描いたルーヴル美術館所蔵の別の素描(INV 31487)および2冊の鳥の水彩画帖(パリ、芸術考古学図書館、ケンブリッジ、フォッグ美術館)とともに、おそらくこの注文と関係があるものと思われる。ウードリは、その習作において、青い紙(他の場合では灰色や褐色の紙)にいくらかの黒チョークの描線と白のハイライトをほどこすことで、羽全体を描写するとともに、魚取りの名手であるこの渉禽(しょうきん)類に特有な姿態を描き出している。こうしたウードリの動物の習作は、蒐集家ピエール=ジャン・マリエットが強調するように、同時代に大きな成功を収めたのである。

芸術の庇護者のために

デポルトとは対照的に、ウードリは、動物の姿勢が見せる、ある特定の外観を描くより、その優雅さと美しさを描き出す方を好んだ。ウードリがとりわけ魅了されたのは、動物の体の生き生きとしたアラベスク風の線であり、そうした体の線のしなやかでバランスの取れたリズムであり、震えるような敏捷さであった。こうした光と色彩の表現における豊かな感受性と結びついた写実性が、ウードリの素描の特徴であり、当時の好みに合致したのである。実際、自然科学への関心の高まりを背景として、中国産やインド産の、よく知られているものにせよ珍しいものにせよ、生きた動物や鳥類を集めることが、当時の流行であった。しかし、大多数は、こうした動物を描いた絵も求めたのである。こうして1728年にウードリは、ルイ15世から王室の狩猟に従い、狩猟中の国王とその従者を描いた大きな絵画を制作するよう命ぜられた。ウードリは、2年かかってこの絵画を完成する。

出典

- DROGUET Vincent, SALMON Xavier, VERON-DENISE Danièle, Animaux d'Oudry : collection des ducs de Mecklembourg-Schwerin, cat. exp. Fontainebleau, musée national du château, Versailles, musée national des châteaux de Versailles et de Trianon, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 2003, n 80.

- OPPERMAN Hal N., Jean-Baptiste Oudry, New York - Londres, Garland, 1977, 2 vol.

- OPPERMAN Hal N., J.-B. Oudry 1686-1755, cat. exp. Fort Worth, Kimbell Art Museum, 1983.

作品データ

  • ジャン=バティスト・ウードリ(パリ、1686年-ボーヴェ、1755年)

    《大きな白鷺》

    1738-1753年

  • 灰青色の紙に鉛筆で下絵、黒チョーク、白チョークのハイライト

    縦 34 cm、横28.5 cm

  • ピエール=ジャン・マリエット・コレクション、1775年11月15日にパリでその競売(1035番の一部)。国王美術品蒐集室のためにランプルールが購入

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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