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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《大工聖ヨセフ》

《大工聖ヨセフ》

© 2008 RMN / Jean-Gilles Berizzi

絵画
フランス絵画

執筆:
Kazerouni Guillaume

大工の守護聖人である聖ヨセフが、幼子イエスの前で梁に穴を開けている。イエスは、既にそこに自らの十字架の木を見ているかのようである。

ロンドンからパリへ―寄贈の歴史

この絵は、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの作品が華々しく再発見された直後の1938年に現われ、イギリスの大商人パーシー・ムーア・ターナーが所蔵していた。当初パーシー・ムーア・ターナーは、ロンドンのナショナル・ギャラリーに作品提供を申し出たが、美術館は必要な資金を集めることができなかった。こうしてこの絵は、所有者ターナーの手元に留まり、彼の友人で1939年に亡くなった、ルーヴル美術館絵画部門の主任学芸員であったポール・ジャモに対する追悼記念として、1948年にルーヴルに寄贈された。それ以降、この作品は、ラ・トゥールの最も称賛される作品の一つとなっている。

大工の工房に点った炎 

ダヴィッド王の家系の出身であるヨセフは、マリアの夫でキリストの「養父」、エルサレムの大工であった。ヨセフ信仰は、15世紀以降、イエズス会、フランシスコ修道士とカルメル会の改革者であるアビラのテレサによって大きな復活を遂げた。ここでは大工は前に屈み、穿孔機で木片に穴を開けようと集中しており、それをキリストが蝋燭で照らしているところで、蝋燭の炎がキリストの顔を明るく輝かせている。地面に置かれた木片が、十字架を連想させ、キリストの犠牲を予兆している。これらの要素はとりわけ17世紀のロレーヌ地方でフランシスコ修道会によって推進されて盛んだった聖ヨセフ、神の子イエス、十字架という三つの信仰に典拠している。

腕の見せ所

技法と同様、画面から発される感情からも、この絵画が画家の腕の真の見せ所であることが分かる。画家は、不安げな眼差しをした年老いた男の粗野で重々しい体つきを、純潔さを強調した子供の体つきと対峙させている。このコントラストは、キリストの顔に強く反射している光によって一層強まっており、キリストは今度は部屋を照らし出そうとしている。この手法は、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの作品において、頻繁に用いられている。こうしてラ・トゥールは、日常生活の場面の中に、真実味のある神の存在を描き出しているのである。そこから生まれる効果は、きわめて抑制されていると同時に、際立った視覚的な力をも生み出している。最後に、画家は、蝋燭の光が通過して、透き通って見える子供の手や、前景に描かれた工具や木片といったこの上なく美しい静物のような、並外れた細部描写によってその才能を存分に見せつけている。

出典

 

作品データ

  • ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(ヴィック=シュル=セイユ、1593年-リュネヴィル、1652年)

    《大工聖ヨセフ》

    1640年頃

  • 油彩、カンヴァス

    縦1.37m、横1.02m

  • 1948年、パーシー・ムーア・ターナーによる寄贈

    R.F. 1948-27

  • 絵画

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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