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《川》

© 2007 Musée du Louvre / Pierre Philibert

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

カフィエリは,アーティスト一家の出で,ジャン=バティスト・ルモワーヌの弟子である。1748年から1754年にかけてのローマ滞在中にベルニーニの影響を受けた。しかし、アカデミー入会作品ではジャン・ド・ボローニュを明らかに模範としており、そのおかげで自分の技術の巧みさを十分に発揮でき、作品を成功へと導いたようである。

図像と巧妙さ

《川》は裸体の老人の姿で、水が流れ出る瓶の上に腰を掛ける。左手を櫂の上に置き、右手は瓶の縁をつかむ。葦の冠を被った頭は右を向いている。キャリア初期から、ジャン=ジャック・カフィエリは楽々と制作を仕上げた。1757年7月30日に石膏像が承認されてから2年も経たない1759年4月28日に、入会作品の大理石像を提出した。

影響下のアカデミックな制作

このアカデミックな制作では、フランドル地方出身でフィレンツェに在住し、ヨーロッパ、特にヴェルサイユ宮殿の彫刻に多大な影響を与えた彫刻家、ジャン・ド・ボローニャ(1529-1608年)の作品《ガンジス川》に自由な発想を得た。《ガンジス川》は、フィレンツェのボボリ公園にあるイゾレットのオケアノス噴水の3河神の中の一つである。カフィエリは筋肉部分を和らげ、フォルムをより包み込むようにしながら、瓶の上の左足の位置はそのままに留める。この体の各位置は、目線上に置かれる作品の構図よりは、フィレンツェの作品の様に、下から見上げた場合短縮された姿となる人物像に適している。
老人の姿でありながら理想化された裸体はコントラポストで、彫刻家の人体解剖学に基づいた手腕を示す。細部にわたる丁寧な仕上げは、技術を駆使したもので、台上の水の動き、作品背後の水際植物、瓶から流れる水の美しい表現に見られる。特に、柔軟な肉付けと洗練された仕上げは秀逸しており、この作品に息を吹き込んでいる。

作品の成功と影響

作品は大成功をおさめ、テラコッタ像の複製が屢作られた。ジャン゠ジョゼフ・フクは、1783年に最初に提出したアカデミー入会作品が拒絶された後、1785年に自分の師匠の作品に非常に類似した⦅川⦆(ルーヴル美術館)を提出した。1786年、彫刻家ルイ゠シモン・ボワゾは、(1774年から彼が率いた)セーヴル陶磁器製作所の素焼き群像⦅アポロンとダフネ⦆の中の河神ペネウスを構想する際、同じ作品に発想を得ることになる。

作品データ

  • ジャン=ジャック・カフィエリ(1725-1792年)

    《川》

    1759年

    1759年のアカデミー入会作品

  • 大理石

    高さ61.5cm、幅39.4cm、奥行49.5cm

  • 1793年アカデミー・コレクションから革命期接収,1852年ルーヴル美術館収蔵

    M.R. 1773

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    1階
    アカデミーの小ギャラリー
    展示室25

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

台(プリンス)前方に銘:PAR.MR CAFFIERI. 1759